糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」39日目(2025/11/8)
なぜ運動すると血糖値が下がるの?
すっかり秋らしい気候です。爽やか。
やっと落ち着いて、静かな日々が来るかと思いきや、
父が介護生活に入りそうで、その段取り、準備に追われる日々。
まぁ、畑や自分の心身が落ち着いた今で良かった。
これから、両親の介護に取り組む中でも、新たな気づきをいただけるのは間違いないので、
誠実に、正面から向き合います!
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運動すると血糖値が下がる
昨日は、糖を貯める“倉庫”の話をした。
肝臓、筋肉、そして最後の脂肪。
今日は、その中でも「筋肉」がどうやって血糖を下げるのかを、ちゃんと理解してみたい。
運動をすると血糖値が下がる。
これはよく聞くけど、なぜか?
理由はシンプルで、筋肉は動くときにエネルギーとして糖を使うからだ。
でも、ここには面白い仕組みがある。
実は、筋肉は「インスリンの力を借りなくても」糖を取り込むことができる。
つまり、運動中の筋肉は、インスリンがなくてもドアを自分で開けられるのだ。
ふだん、糖を細胞に取り込むにはインスリンというカギが必要だが、
運動すると筋肉の中で“GLUT4”という運搬装置が動き出し、
血液中の糖をどんどん取り込んでくれる。
いわば、筋肉が「自動ドアモード」に切り替わるのだ。
だから、運動は糖尿病(予備軍含む)の人にとって最強の治療法。
薬やインスリンではなく、筋肉の力だけで血糖値を下げてくれる。
しかもこの効果は、運動後もしばらく続く。
筋肉の中で糖を受け取る力が高まった状態が、数時間〜半日ほど持続する。
大きな筋肉を動かすと効率的に血糖値が下がる
もうひとつ重要なのは、「どの筋肉を動かすか」だ。
大きな筋肉ほど、糖を多く使う。
だから、ウォーキングやスクワットのように脚の筋肉を使う運動が最も効果的。
畑仕事でしゃがんだり立ったりしていると、
知らないうちに“天然の血糖コントロール”をしていることになる。
さらに、運動によって血流がよくなり、
細胞への酸素供給や代謝も活発になる。
すると、体全体が“糖を使いやすい状態”に切り替わる。
これは単に血糖値を下げるだけでなく、インスリン抵抗性を改善することにもつながる。
要するに、運動は「糖を消費する」だけでなく、
「糖が使われやすい体を作る」行為なのだ。
運動は、体の中のエンジンを再起動するスイッチ。
動けば動くほど、細胞が糖を受け取る感度を取り戻していく。
考えてみれば、人間はそもそも、なかなか獲得できない糖のために動く前提
(行動>糖)で設計されている。
農作業のように、体を使って生きる生活が当たり前だったんだ。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



