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大橋正寛プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

小さな手助け

大橋正寛

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テーマ:つながる

大きな改修工事が終わってホッとしたのも束の間、ここからは長く続く工事があるとなかなか行けない、溜まっていた小さなご依頼や手助けのような仕事を順番にやっていきます。



高齢の方のスロープ取り付けや、橿森神社の修繕、シロアリ被害の補強など、内容はいろいろです。



今回ご紹介するのは、そんな中の一つ。高齢のお父さんと体が不自由な子供が暮らす家での作業です。



実は、ご家族が体を悪くされてしまい、庭に出て手入れをすることができない状態になったとのこと。



その結果、草が伸び放題になっているとの相談でした。はじめは、「庭に防草シートを敷いてほしい」ということで作業に取り掛かりました。



草が伸び放題だったので、まずは根っこからきれいに取り除き、丁寧に土を均して防草シートを敷きました。実はこの時点でも、「綺麗になったね!すごく嬉しい」と大変喜んでくれました。

ただ、僕たちとしては、これからずっと窓から眺める庭が黒いシートのままだと気分が良くないだろうな、と感じたんです。

そこで、「いっそ人工芝を敷いてみませんか?それなら手入れもいらないし、これから毎日眺める庭が、パッと明るく、見てるだけで気分が上がる景色になりますよ」と話をしました。

お客さんも、「それで良くなるなら」と賛成してくださり、人工芝を敷くことになりました。



また、この作業中に、特別なものが出てきたんです。土を均していると、泥まみれのレンガが大量に出てきました。



聞けば、これらはお母さんが、昔頑張ってご自分で敷き詰めた、思い出が詰まったものだとのこと。捨てる話も出たんですが、「お母さんが頑張ったものだから、残してほしい」と。



僕たちも、その想いを無駄にはできません。出てきたレンガを一つ一つ泥まみれの状態から丁寧に洗い、きれいに蘇らせました。



そして、防草シートの上に人工芝を敷き詰め、蘇ったレンガで周りを縁取る。荒れた土だった庭は、一気に鮮やかな緑の空間に大変身しました。



完成した庭を見たお客さんは、「すごい素敵!すごくきれいになった!お母さんのレンガも使ってもらえたし、本当に嬉しい」と、心から喜んでくださいました。



こうして喜んでもらえるお手伝いができるのが、この仕事の醍醐味だと改めて感じています。

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大橋正寛
専門家

大橋正寛(大工、二級建築士)

ETETORU WOOD 梅津建築

大工として培った高い技術と、建築士の資格を生かし、顧客の暮らしに寄り添った住宅を提案。伝統技術「手刻み」の考え方により、木の美しさを引き出しながら、現場目線で住みやすい設計案を提示する。

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