コーヒーでめぐる旅
今週も夏の暑さに向かいながら着々と家の改修工事が進んでいます。
夏の暑さにも負けずに、汗を流しながら今日も作業をしています!
そんな中前回に続き、解体工事の現場から面白いものが出できました!解体工事の現場は単に建物を壊すだけではありません。時々、まるで宝探しのように、昔の職人さんが残した驚きの「仕掛け」に出会うことがあります。今回は、天井裏に隠された見事な「からくり」を発見してしまいました。
和室の天井を支える「竿縁(さおぶち)」という細い木。普通なら釘か何かで固定されているはずが、見当たりません。どうやって留まっているのかと、ホコリまみれの裏側を覗き込むと…そこには驚きの光景が。なんと、竹で作られた部品が、竿縁に掘られた穴にカチッとはまっていたのです。
これ、何かに似ていると思いませんか?そう、昔の家電なんかにあった「電池のフタ」です。ただ引っ張っても開かず、特定の方向にスライドさせるとツメが外れてパカッと開く、あの仕掛け。まさにあれを、100年近くも前に、職人さんが竹と木だけで作っていたのです。釘一本使わない、見事な「隠しワザ」に、現場で思わず「うわ、まじか!」と声が出ました。
驚きはまだ続きます。天井の板をそっと押さえていたのも、小さな竹のクリップ。バネのようにしなって板の浮きを防ぐ、その名も「稲子鋲(いなごびょう)」。イナゴに似ているから、という何ともユーモラスな名前です。
これら全部、普段は誰も目にしない天井裏の仕事。見えない場所にこそ、こんな遊び心と「どうだ!」と言わんばかりの技術を仕込むなんて、昔の職人さんは本当にかっこいい。
私たちの身の回りにも、作った人の「してやったり」な工夫が、どこかに隠れているのかもしれません。そう思うと、いろんなものをジックリ観察したくなりますね!



