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事故後にハンドルが真っ直ぐなのに違和感がある理由

古田昌也

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テーマ:車の事故修理

事故後にハンドルが真っ直ぐなのに違和感がある理由

岐阜市で自動車のへこみ、キズ修理専門工場フルタ自動車鈑金の古田昌也です。

交通事故の後に多い相談のひとつが、
「ハンドルは真っ直ぐなのに、なんか違う…」
「走っていると流れるような気がする」
「まっすぐ走らない気がする」
「手が疲れる感じがする」
という“違和感”です。

見た目は正常で、ハンドルの位置も真っ直ぐ。
それでも運転するといつもと違う感覚が残る…。



実はこの状態、鈑金修理の現場では珍しくなく、
その背景には事故による微妙な車体ズレや足回りの変化が隠れています。

今回は、なぜ事故後に“違和感だけ残る”のかを専門家視点で解説します。

■まず結論:違和感の正体は“車体のズレ”です

ドライバーが感じる違和感の多くは、
目に見えない車体の微妙な変形やアライメントのズレ が原因です。

事故による衝撃は、
・表面(バンパー・フェンダー)
・内部(サスペンション)
・骨格(フレーム)
・ジオメトリ(直進性)

に伝わり、結果として“走りの質”に影響します。
このズレは 目視で確認できないことがほとんど です。

■ ハンドルが真っ直ぐなのに違和感が出る理由7つ

① サスペンションの微妙な変形

事故で最も多いのがこのパターンです。
・ロアアーム
・ストラット
・タイロッド
・ハブまわり
などの部品は“鋼材”でできているため、
衝撃でわずかに曲がることがあります。

曲がりと言っても数ミリレベル。
しかしこれだけで直進性が狂うので違和感につながります。

② アライメント(四輪の角度)のズレ

アライメントとは、キャンバー角 キャスター角トー角
などの足回りの角度設定**のことです。

これがズレると 直進時に車が流れるタイヤが削れるハンドルが
重くなったり軽くなったりカーブで違和感という症状が出ます。

特に事故後は外見が無傷でもズレているケースが多いです。

③ サブフレームの位置ズレ

近年の車は「サブフレーム」にエンジンやサスを載せています。

衝撃でサブフレームが1〜3mmズレただけでも走行フィールは大きく変わります。
鈍いズレなので素人は気づけません。

④ フレーム(骨格)の“軽度”変形

事故車と聞くと
「大破」「激しい破損」を想像する人が多いですが、

実際には縁石に乗り上げたり、ガードレールに軽く当たる
停止状態で追突されるといった軽度の事故でも、フレームに微妙な力が加わります。

フレームが数ミリでも歪むとハンドル位置が変わり、車体が傾いて見えたり、車が片流れする
などの症状が出ます。

⑤ タイヤ・ホイールの損傷

ホイールがほんの少し曲がるだけで、振動、直進安定性低下、違和感につながります。
しかしほとんどの場合、外観ではわかりません。

⑥ EPS(電動パワーステアリング)補正の影響

最近の車はほぼ電動パワステ(EPS)です。EPSには補正機能センサーと制御コンピューター
があり、事故の衝撃で補正が狂うことがあります。

ハンドル位置だけ“自動補正”しているため真っ直ぐでも違和感だけ残るという現象が起こります。

⑦ ドライバーの身体感覚が敏感だから

最後に大事な視点ですが…車は人間の身体で感じる乗り物です。事故前に乗り慣れた車だからこそ、
ハンドルの戻り方や、直進時の重さ、ふらつき、ノイズ、 回頭性の変化に気づく方が非常に多いです。
これは立派な“異常のサイン”です。

■“真っ直ぐ=正常”ではありません

ユーザーがよくやる誤解があります。
「ハンドルが真っ直ぐだから大丈夫」
しかし現場の技術者として断言すると、
ハンドル位置は“症状の一部”にすぎない
ということです。

事故車の評価をする際に見るポイントは、
・フレーム計測
・サブフレーム位置
・アライメント数値
・サスペンションの変形
・EPS制御データ
・ブラケット変形

などであり、感覚では判断できません。

■ 事故後の走行で一番危険なケース

特に危険なのは、右左折の戻りがおかしい。 高速でふらついたり、ブレーキが不安定
反対車線側に寄る感覚があるなどです。

こうした症状はロアアーム曲がりやアライメント異常、サスペンション荷重変化
が考えられます。事故後に高速道路に乗るのは特に危険です。

■ 放置するとどうなる?

違和感を放置すると…
・タイヤの偏摩耗
・ サスペンション劣化
・ ハンドリング悪化
・ 高額修理につながる
・ 車検で不適合になる
・ ADASが正常動作しない
などの二次トラブルが出ます。

■ まとめ|違和感は“車が教えてくれているサイン”

事故後に、ハンドルが真っ直ぐ走り、警告灯なしでも違和感がある場合は、
車の走行性能に影響が出ている可能性が高いです。

放置せずプロに診断させてください。
ハンドル違和感・事故後の走行チェックはフルタ自動車鈑金へ。
事故後の違和感は、放置より“確認”が安全です。

ご相談だけでもお気軽にどうぞ。
今回は、事故後にハンドルが真っ直ぐなのに違和感がある理由についてご紹介いたしました。

岐阜市で車の鈑金修理・塗装修理のことならフルタ自動車鈑金へ。
点検・整備・車検から新車・中古車販売、保険のご相談までトータルでお任せください。

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古田昌也
専門家

古田昌也(整備士)

フルタ自動車鈑金 雪見店

高い技術で鈑金塗装修理を行うだけではなく、お客様の立場にたったサービスの提供を追及。職人気質な業界にサービス精神を取り入れ、お客様の役に立ちたいと考えている

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