自動車保険で“修理費用が出ない”ケースとは?
アルミボディ車はどこでも直せない理由
岐阜市で車の鈑金修理・塗装修理のことならフルタ自動車鈑金へ。
点検・整備・車検から新車・中古車販売、保険のご相談までトータルでお任せください。
「アルミボディって軽くて燃費がいいんですよね?」
「事故でぶつけたけど、普通の鈑金工場で直せますか?」
近年、こうしたご相談が増えています。実は、アルミボディ車は“どこでも直せる車”ではありません。
修理には、通常の鋼板ボディとはまったく違う知識・設備・技術が必要です。
この記事では、岐阜市のフルタ自動車鈑金が、
なぜアルミボディ車は修理工場を選ぶ必要があるのかを、一般ユーザーにも分かりやすく解説します。
■ そもそもアルミボディ車とは?
アルミボディ車とは、車体の一部または大部分に アルミニウム合金を使用した車のことです。
主に、高級車やスポーツカー、EV・ハイブリッド車、などに多く採用されています。
アルミボディのメリット
軽量で燃費が良い事や、重心が下がり走行性能が向上し耐腐食性が高い一方で、修理の難易度は非常に高いという特徴があります
■ 理由① 鉄とアルミは「まったく別の素材」
一般的な車のボディは鋼板(鉄)でできています。しかしアルミは鉄と違い伸び方や戻り方、熱の伝わり方が違う
というまったく別の性質を持っています。鉄の感覚で修理すると、割れたり歪みが残ったり強度が低下する
といったトラブルにつながります。
■ 理由② アルミ専用の修理設備が必要
アルミ修理には、以下のような専用設備が必要です。アルミ専用鈑金工具やアルミ対応溶接機といった設備に
スチールと分離された作業スペース、特に重要なのが、鉄粉との完全分離です。アルミに鉄粉が付着すると、
電食(腐食)を起こす原因になります。そのため、アルミ修理は「専用区画」がなければ対応できません。
■ 理由③ 熱を使った修理が難しい
アルミは熱を加えると、一気に強度が落ち、見た目以上に素材が劣化するという特性があります。
そのため、「叩いて直す」「あぶって修正する」といった従来の鈑金技術が使えないケースも多く、
交換判断や接合方法の選定が非常に重要になります。
■ 理由④ 接着・リベット構造が多い
アルミボディ車は、溶接だけでなく構造用接着剤、リベットを併用した構造が主流です。
正しい手順・指定材料を守らないと、衝突安全性能が大きく低下します。
これは、見た目では判断できません。
■ 理由⑤ 修理後の精度が安全性に直結する
アルミボディ車の多くは、衝突安全設計が非常にシビアです。
わずかな歪みや組み付け誤差が、直進安定性の低下につながり、時には異音を発することもあります。
最近の車両では、ADAS誤作動につながることもあります。
そのため、ボディ計測や正確な修正が欠かせません。
■ 「直せる」と「正しく直せる」は違う
アルミボディ車の修理で重要なのは、形が戻ることではなく、安全性が戻ることです。
設備や知識が不足した修理では、事故時に本来の強度を発揮できなく、再修理が必要になるといったリスクがあります。
■ フルタ自動車鈑金がアルミ修理で重視していること
修理可否の正確な判断は素材に合った修理方法の選定をし、骨格・寸法の正確な測定したのちに安全性を最優先した作業
が出来るのか「直せるかどうか」だけでなく、「安全に直せるか」を基準にご提案します。
■ 事故後は修理先選びが最重要
アルミボディ車で事故に遭った場合、修理実績があるか、専用設備があるか、説明が分かりやすいか
を必ず確認しましょう。修理先選びを間違えると、見えない部分で後悔することになりかねません。
■ まとめ|アルミボディ車は「工場選び」が修理の質を決める
アルミボディ車は、素材が特殊ですので、専用設備が必要になるために高い修理精度が求めらます。
ですので、どこでも直せる車ではありません。修理費以上に大切なのは、安全性が重要ポイントになる。
今回は、アルミボディ車はどこでも直せない理由をご紹介いたしました。




