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古田昌也

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コラム

洪水による水没車、自動車保険でカバーできる

2020年7月11日

テーマ:自動車保険

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: DIYゴルフ上達法車の修理

みなさん、こんにちは。岐阜市で自動車のキズへこみ板金(バンキン)塗装修理専門工場
青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田板金)古田昌也です。



7月の豪雨の影響で多大な被害が出ているとニュースで知り、大変驚いています。
皆様方のご家族、ご友人は大丈夫でしたか。地域によっては、かなりの浸水があったと聞いています。家の片づけなどご苦労も多いでしょうが、どうかご無理をなさらないでくださいね。本来であればすぐにでも駆け付けてお手伝いをしたいところですが、一日も早く元の生活に戻れるようお祈りしています。まずはとり急ぎお見舞いを申し上げます。

洪水による水没車、自動車保険でカバーできる

さて、車やバイクが水没すると、エンジンや電気系統がすぐにやられてしまいますので、ほとんどの場合、「全損」という扱いになってしまいます。修理をする場合は、かなりの高額になることを覚悟する必要があるでしょう。では、愛車が水害に遭った場合、自動車保険は使えるのでしょうか?

 答えは「YES」です。

ですので、洪水による水没車は自動車保険でカバーできることになります。自動車保険に「車両保険」をつけている場合は、契約した保険金額を上限に保険金が支払われます。万一、愛車が水害に遭った場合は、すぐに車両保険の有無をチェックしましょう。保険証券が流されてしまった場合は、保険会社に問い合わせれば調べてもらえます。残念ながら車両保険をつけていない車の場合は、今回のような水没被害に遭っても保険金はおりません。修理代も買い替え費用も、自分で負担しなければならないのです。

実は過去にも

2019年8月末の九州豪雨では、佐賀県を中心に大規模な洪水被害が発生しました。
気象庁からは事前に、「数十年に一度の大雨が降る」と警告されていたものの、急激な水位の上昇をくいとめることはできず、収穫前の田畑や多くの家屋が浸水の被害に遭ってしまいました。ルーフ(屋根)まで水に浸かっているたくさんの車がニュースで映し出されていました。

おそらく大半の方が、「まさかここまで水が上がってくることはないだろう」と想定し、いつもの駐車場に車を停めておられたのだと思います。車は田畑や家屋と違って簡単に移動させることができるだけに、「ああ、こんなことになるなら、もっと早く高台や立体駐車場などに車を移動しておくべきだった……」
そう悔やんでいる方も多いのではないでしょうか。豪雨やゲリラ豪雨の予報が出たときには最悪の事態を想定し、動かせる車やバイクは少しでも高い場所に移動しておくべきです。

「豪雨やゲリラ豪雨による損害」はどのようなものか


 ■暴風により近所の店の看板や家の屋根瓦が飛んできて車に傷がついた。 
 ■ ガード下の冠水で水没した。
 ■ 機械式駐車場ごと水没した。
 ■ 豪雨による土砂崩れに巻き込まれた。
 ■ 暴風で駐車場の木が倒れてきて車に傷がついた。
 ■ 強風にあおられて車が横転した。

支払われる保険金の額は?


車の損害額から免責金額(自己負担額)を引いた金額が、車両保険金として支払われます。ただし、水没したり土砂に埋もれたりした場合など、車の損傷が激しいときは「全損」となることも少なくありません。全損となった場合は保険金額の全額が支払われます。なお、全損の場合は、免責金額は引かれませんが、保険金額以上の保険金が支払われることもありません。

車両保険の保険金額が200万円、免責金額10万円の場合を例に挙げてみましょう。

【車の修理費が250万円の場合】
保険金額を超えるため全損扱いとなり、免責金額は差し引かれず保険金額200万円全額が車両保険金として支払われます。

【車の修理費が50万円の場合】
全損扱いとならないため、免責金額10万円を引いた40万円が車両保険金として支払われます。

また、もし車のトランクまたはキャリアに積んでいた個人が所有する物(ゴルフバック)が損傷してしまった場合は、「車内身の回り品特約」が付いていれば、同特約から保険金が支払われます。※保険会社によって特約名称が異なりますのでご注意ください。

ポイント

台風やゲリラ豪雨などの損害に対し、自動車保険が使える可能性があることはご理解いただけたかと思います。もちろん、自動車保険を使うような事態に遭遇しないに越したことはありません。大きな被害が予想される台風等の接近が報じられている時は、以下の対策をとりましょう。

■洪水などの水災
早めに車を高台に移動させるなど、できる限りの予防策を講じることをおすすめします。また、街中を走っている時に急に水かさが増えてきてこのままでは水没しそう・・・、といった身の危険を感じる事態に遭遇してしまったら、車を置いてでも、まずは逃げましょう。

■強風などの風災
どんな強風でも車に乗っていたら大丈夫、というわけではありません。
気象庁が公開している解説用資料「風の強さと吹き方」では、風の強さ(平均風速など)ごとに走行中の車への影響について、次のように解説しています。天気予報では風の強さも報じられますので、例えば「非常に強い風」や「猛烈な風」の場合は、運転しないなどの判断が命を守ることにつながります。

最後に

台風やゲリラ豪雨のような集中豪雨などに関する痛ましいニュースとともに、「災害救助法」という言葉を耳にされたことがあるかもしれません。災害救助法とは、「災害に際して、国が地方公共団体、日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に、応急的に、必要な救助を行い、災害にかかった者の保護と社会の秩序の保全を図ることを目的」とした法律です。(災害救助法第一条) 災害により市町村の人口に応じた一定数以上の住家の滅失等がある場合などに適用されます。
災害救助法が適用されると、適用された地域にお住まいの方が被害を受けた場合、自動車保険や火災保険などの「継続契約の締結手続」や「保険料のお支払い」について、一定期間の猶予を設けるといった取扱いをしてもらえる場合があります。詳しくはフルタにご相談ください。

この記事を書いたプロ

古田昌也

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