助けると自立できない子どもになる vol.8
「今度のテストで100点とれたら、お小遣いを増やしてあげるよ」
こんなトークをお子様にしたことはありませんか?
子どもに短期的な目標を与えることは、間違いではありません。
また、親や教師が注意し励ますことで、一時的に集中して勉強し、その結果いい点をとることもあります。
しかし、それが長続きせずに元に戻ってしまう子どもが意外と多いという事実は否定できません。
「やればできる」のに続けることができないのです。
大人は、「やればできること」は過大評価しますが、「続けてできること」は過小評価しがちです。
「やればできるのだから、そのうちなんとかなるだろう。」と考えるのです。
しかし長続きしないと「なんともならない」ことになってしまいます。
「継続は力なり」という諺もあるように、続けて努力できる能力は、他のどんな才能にもまさる大きな力なのです。
しかもこの力は先天的能力ではなく、生活の中で獲得されていく力なのです。
そしてこの持続力を家庭でつけるにはどうしたらよいか。
一つは、親と約束したことを守らせることを心がけることです。
「自分の食べたものを台所にもっていく」でも「学校から帰ったらすぐに自分のカバンは机の上に置かせる」でもかまいません。
そして「よくできた」なら肯定的な言葉をかけつづけることです。
さらにこれを「机に座る習慣」につなげていくことなのです。
初めのうちは、マンガを読んでいても、絵を描いていてもかまいません。
とにかく決まった時間に机に向かう習慣をつけることです。
机に向かう習慣は高校生になってからでは、まずつきません。
小中学生の間につけることが大事なのです。
こうして持続する力を身につけた子どもと、つけていない子どもとでは将来大きな開きがでてきます。