助けると自立できない子どもになる vol.8
マイベストプロ福岡、子どもの学力を向上させる教育のプロ「田中正徳」でございます。いつもご覧になっていただいて誠にありがとうございます。お子様の教育について悩まれておられるお母様方のヒントになればと思い「お母様のための子育てコーチング」をシリーズにして時々書いてまいります。
競争する心は強い心であり、嫉妬する心は弱い心です。子どもを強い人間に育てようと思うなら、この競争する心を培い与えるべきです。子どももこの世に生まれた限り、過酷な人間社会の舞台にすでに参加しているのです。参加することに意義があるというのでは、それは言い訳でしかありません。勝つことが目的ではありませんが、人間として生きていくためには、勝とうと努めることが義務であり、権利でもあると思います。子どもは、子ども同士の競争心や敵愾心、また同時に嫉妬心にも富んでいます。この心をさらけ出せるところは、学校ではなく家庭なのです。子どもの嫉妬心を競争心に替えるには、子どもたちに努力という尊さを教えなければなりません。
そのためには、親がまず子どもを心から信頼することです。親の見栄や虚栄心から他人との比較をし、親の嫉妬心から、他人の子どもとの比較をすればするほど、子どもの妬みと嫉妬が増幅されてしまいます。
親は友人のよい成績や成功を、その子の努力によってのみかち得られたことを教えるべきです。さらにわが子どもにも、それ以上の可能性があることを説き、心から信じ励ますことです。子どもは親のふとしたことばから敢然としたライバル心を燃やすことがあります。挫折のない人生はありえません。挫折を克服する勇気、強い心を育むことが何より大切なことではないでしょうか。