バックアップのはなし~どこ?編

藤井真

藤井真

テーマ:パソコンのはなし

バックアップとはこれまた大きなテーマですが、私が小規模の事業者様とか個人のお客様を主にご対応していますのでパソコン単体とか少ない台数でご利用の場合について書きますね、よろしくお願いします。

バックアップを計画するときや見直しをする際に大切なのは”場所”について理解しておくことです。”どこ”にあるファイルを”どこ”にバックアップするのかがわかっていればあとは方向とかタイミングなどを間違えないようにすれば大きな問題にならずに済みます。

設定やプログラムではなくファイルのバックアップに関してになりますが、パソコンのバックアップとはパソコン内に保存されたデータをもとあった場所とは別の外付けハードディスクやDVDなどに重複して保存しておくこととされます。クラウド上のストレージに”同期”を行うことをバックアップと説明されることがありますが、ファイルの変更や削除が即座に同期される仕組みをバックアップとしていいかどうかはご意見が分かれるところです。クラウドストレージには変更や削除が即座に同期されることへの対策として”ゴミ箱”や”世代管理”の仕組みが導入されていることが多いので設定を確認され解くことをお勧めします。

実際の運用として、例えば”ドキュメント”フォルダをクラウドストレージに同期させたうえで、一日に一回程度のスケジュールで外付けハードディスクやNASにバックアップ(ファイルのコピー)を行うことは成立します。しかしながら、同じフォルダを二つのクラウドストレージに同期するような設定をしてしまうとたちまちエラーが出ることになりがちです。いろんなケースあるんですが、クラウドストレージが二重になっていると調整を行って復旧したファイルに古いファイルを上書きされたりして混乱の元です。ちなみに、同期のエラーが出たら必ず「別名をつけて両方のファイルを保存する」を選択してください。OSやクラウドストレージのシステムに「どちらのファイルが新しくて正しいのか」を判断する能力はないです。ま、わからないからエラーになっているわけですが…。時間を惜しまずに両方のファイルを比べて”よりマシ”なほうを選びましょう。

ーなので、同期は”ファイルを共有するのに便利”で、バックアップは”もしもの時の備え”くらいに考えておくのがわかりやすいかもしれませんね。同期やバックアップを二重・三重にしてしまって「場所」がわからなくなってしまうようなら設定を見直すことをお勧めします。「場所」がポイントです。

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藤井真
専門家

藤井真(パソコンサポート)

一般社団法人バックアップ

パソコンやスマートフォンの設定やトラブル時の対応、修理、販売まで幅広く対応する。被災者支援活動の経験や心理カウンセラーの資格を生かした社会貢献活動やメンタルヘルスのコンサルティングも行っている。

藤井真プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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