南海トラフ巨大地震に備えて
沖縄県も梅雨入りして、いよいよ大雨による災害が発生する可能性が高い季節が目前に迫ってきました。お住いの土地が安全な状態なのか、何かの処置を施した方が良いのかを確認しておいた方が良いかもしれません。
まず確認して頂きたいのは切土の宅地なのか盛土の宅地なのかと言うことです。災害が多いのは圧倒的に盛土造成の宅地です。いくら擁壁がしっかりしたものであっても大規模盛土造成地に造った擁壁であるならば地震などにより大規模に崩壊する可能性もある弱い地盤であるからです。
次に擁壁です。
上の絵の様に左から「空石積み擁壁」「増し積み擁壁」「二段擁壁(多段擁壁)」「張出床板付き擁壁」「空洞ブロック積み擁壁」は危険な擁壁ですので点検は必須です。特に盛土造成地であるならば注意が必要だと思います。
大型盛土造成地マップはお住いの行政が公開している地区もありますので是非御確認して頂きたいと思います。
そして重要なのが地形です。沢状地形であるならば水が集まりやすいので要注意と言えるでしょう。
さらに、宅地内の排水設備です。古い住宅では雨樋の水が庭に流されているものがあり、それが原因で崩壊した現場は少なくありません。
特に空石積みの崩壊はあっという間ですので日頃の点検は必ず行って頂きたいと思います。