怖いのは大雨の後です
宅地に使用されている石積みにも色々な種類の石や積み方のものがあります。
写真の花崗岩(御影石)の石積みは、石そのものの強度もあり、間知石として加工されているものなので比較的永い寿命の石積みだと考えます。
例えば石の強度が高くても雑石をただ積み上げただけのものではいつ壊れても不思議ではありません。
この写真の石積みは専用加工された石であり理想的な勾配(寺勾配)で積まれたものですが、石そのものが非常に早い速度で風化する砂岩の石積みで出来ています。
この砂岩で出来た石積みは築造後40~50年程度も経過すると、かなりの確率で風化が進行してしまいます。
石の表面だけでなく合端部分(目地付近)も割れるようになると崩壊の危険性はさらに高くなってしまいます。
高度経済成長期に築造された石積みに多く見受けられる砂岩の石積みですが、築造から50年程度経過した現在、その殆どに顕著な風化が確認されています。
風化の進行はほぼ同じ速度で進むと考えられますので、これからあと20~30年経過した時を想定した場合、高い確率で崩壊すると考えて良いかも知れません。
石積みを造り替える工事は驚くほど高額になりますので、石積みの寿命を考慮した上での対策案を早目に検討し、将来ご自身や家族の経済的負担とならないよう対策を講じることは大切ではないでしょうか。
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