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副島勲

出所した人の社会復帰を支援する人財教育のプロ

副島勲(そえじまいさお) / 人材教育支援

一般社団法人ヒューマンハーバーそんとく塾

コラム

美祢社会復帰促進センターでの仕事フォーラムを終えて

2020年11月18日 公開 / 2021年2月20日更新

テーマ:人罪から人材へ そして人財に

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 人材育成 研修リスク管理引きこもり 対策

山口県の美祢社会復帰促進センターで10月26日(男性受刑者)と11月16日(女性受刑者)に開催された仕事フォーラム(合同個別面接会)に参加してきました。10月26日は11企業、11月16日は8企業が参加しました。今回は、個別面接会ということでひとりひとりとじっくりと話しをすることができました。受刑者の声「帰住先が決まっていなくて不安です」「出所後の生活資金を稼ぐ目途が立っていなくて不安です」「きちんと働いたことがなくて、企業で働けるか不安です」「実家が帰住先になっているけど、昔の仲間に誘われ再犯しそうで不安です」「新しい人や環境の中で、上手くやっていけるか不安です」面接者からは「不安です」という声を何度も何度も聞かされました。刑務所内では、様々なプログラム学習や情報提供、職上訓練などが行われ、社会復帰に向けた取り組みが積極的に行われています。それでも、受刑者は「不安」と言います。なぜなら、塀の外の社会は、自分たちにとって壁が大きく高いことを彼等彼女らは知っています。彼等彼女らの多くは、自分の罪と向き合い、自立更生をするために一生かけて頑張っていこうとしています。でも、社会復帰をするためには、刑務所内で弱った体力を回復させなければいけません。刑務所内の規制されたある意味楽な人間関係から自由だからこそ気を遣う気疲れする人間関係を作っていかなければなりません。刑務所内での軽作業から企業の利益をあげるための生産性の高い仕事をしていかなければなりません。つまり社会復帰をしていくためには、刑務所内で学習した事、知識として得た事を活用し、身に着け、応用していく器用さと能力が必要です。しかし、受刑者の多くは不器用だったりこだわりが強かったり、メンタルが弱かったりと大きな弱点を持っているため、社会復帰への壁がより一層大きく高くなっています。もし、塀の外に出たとき、1か月でも社会復帰に特化したリハビリテーション施設があるなら、もっとスムーズな社会復帰が可能になり、再犯を防止し、新たな被害者を生まなくて済むことになるのではないでしょうか。ヒューマンハーバーの理念と志の元、刑務所出所者のための中間支援施設「ヒューマンハーバーリハビリテーション」の設立を急がなければと思った今回の仕事フォーラムでした。



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