成長するとは変化すること
「お元気ですか」
「おかげ様で元気です」
お互いを気遣いほっとする言葉が耳を通して心まで柔らかくしてくれます。
ところが、福岡では
「お元気ですか」
「どうにか こうにかね」「やっと かっとね」
人によっては「いやぁ もぅダメですわ」
そんな答えが多く返ってくる。
「そりゃー大変やねー」
なんともはや、文字にすると悲壮感すら感じさせる会話です。
ところがです。
「どうにか こうにかね」「やっと かっとね」「いやぁ もぅダメですわ」と言っている人の顔には満面の笑顔があり「そりゃー大変やね」と言っている人の顔もとても穏やかなのです。
言葉とは心の表現。同じ言葉でも発し方で全く違うものになります。
なんとなくネガティブに見える文字も、心を表わす音として発せられるとき自然と互いの心をつなぐ言葉になるのでしょう。
人間は、素敵な心を素敵な言葉へと変化させ、素敵な笑顔を作り出し、相手や、周りをも幸せにしていくという「幸せの連鎖」を作り出すことのできる不思議な力を持っている生き物なのかもしれません。