子どもの目と学習
以前、ブレインジム101講座を熊本から福岡までお越しいただいて、
受講して下さった小学校の担任をしていらっしゃる黒川先生が
「小学1年担任のための算数指導」の本を出版されました。
黒川先生は毎年、小学1年生の国語や算数のクラスの平均点数が
ほとんど90点以上という実績を残されていらっしゃる
優良教師です。
今、学校の先生は更新制になっており、
一部の認められた優秀な先生だけが
更新しなくても一生涯教師を続けられるそうです。
黒川先生はその優良教師の認定を受けていらっしゃる優秀な先生です。
この本に書かれてあるのは以前、黒川先生とコラボ講座をさせて頂いた時に
お話して頂いた内容も掲載されています。
黒川先生とのコラボ講座は非常に人気で、
小学校の特別支援学級の先生から
「黒川先生の指導法は小学校の先生や特別支援学級の先生、
多くの先生方に聞いてもらいたい素晴らしい指導法だ。」とおっしゃっていました。
黒川先生の指導法も体験がたくさん含まれています。
コロナになって、なかなかコラボで体験講座が出来なくなってしまい、
「コロナが収束したら、またコラボ講座をやりたいですね。」と
黒川先生と話しています。
是非、小学校の先生方、特別支援学級の先生方、
塾や放課後等デイサービス等で学習指導をしていらっしゃる先生方にも
読んで頂くことで教える先生も算数が苦手な子どもたちも
楽しく学び、算数が好きになっていかれるのではないかと思います。
黒川先生より
目の前の算数が苦手な子が「できた!」と喜ぶ笑顔。
それが,私の授業づくりの原動力です。
私の授業は,心がザワザワとなる時間をつくり,表情がにこにこになる時間をつくり,体を動かす時間をつくります。
そして,ときには,教科書のやり方を少し変えて授業をつくっています。
結果,算数が得意な子も含め,クラスのみんなが楽しめる算数の時間になってきたと思っています。
ここ数年,子どもが変わってきたと感じます。
学校の同僚たちも口々にそう言います。
一言で言うと幼くなりました。
しかし,ただ幼いだけでもありません。
もともと1年生は「宇宙人」と言われていましたが,その「宇宙人化」が加速化しているように感じます。
序章では,その具体例について書きました。
子どもを知ることが,授業づくりの第一歩だと思うからです。
高学年の授業が45分のドラマなら,低学年の授業はバラエティーだと思います。
バラエティー授業が,どういう組み立てになっているのかを1章に書いています。
また,そういう子たちへ,どうアプローチすればいいのかを2章に書いています。
2章では,宇宙人化の加速する1年生に,「できるようになる」「楽しく算数ができる」20のアプローチを提案しています。
「算数の授業を楽しくしたい先生」「算数が苦手な子を担任する先生」に,ぜひ,試してもらいたいと思います。