事実は小説より奇なり。 下請け職人さんの苦労・・。
50年以上、
福井の塗装業界を見続けた私、
先代代表親方の漆崎満がみなさんに業界の裏話をそっとお教えします。
【外壁塗装は、3度塗り】
こんなこと、今さら聞かなくても、皆さんもよくご存知でしょう。
でも、同じ3度塗りでも手を抜く方法があるって知っていましたか?
実は、職人があまり話さない方法があるんです。それを今回はお話しいたしましょう。
◆塗膜ってご存知?
塗料は膜を作ることで、雨や紫外線からお家を守ってくれます。
しかし、塗膜の作り方によって耐久性が変わってしまうのです。
通常、3回塗りであれば、3層の膜を作れるということになりますが、
耐久性を十分に発揮させるために、
絶対に守らなければいけないポイントがあるのです。
それは…
◆時間をかける意味は?
実は、塗料を乾かして、余分な油分や水分をしっかり蒸発させて、
丈夫な膜を作ることがとても大事なのです。
季節や天候にもよりますが、約3時間~8時間といわれています。
◆こんな、悲しい現実
でも、下請けでの仕事になると、どうしても時間との勝負。
だから、この作業も省いてしまうのです。
悲しい現実ですが、当社の職人に以前聞いたことがあるのですが、
別の店で仕事をやっていたときには、
親方の言うまま、乾かす時間は全く取らなかったそうなのです。
塗膜を一層ずつ丁寧に作るために、ほんの少し時間をかければ、
お家を10年持たせることだって、実は簡単なのに…。(シリコン塗料の場合)
ただ、どんなに塗料が発達しても効果を発揮させるのは、
職人さんがやるかやらないかということなのですね。
このように、10年持つか、3年しか持たないか、
それは、ほんの小さな職人の心がけの差で、決まってしまうのです。
これもまた、お母さん方が職人に泣かされる手抜きのツボなのです。