顧客との信頼関係を最も重視する建築のプロ
髙田孝次郎
Mybestpro Interview
顧客との信頼関係を最も重視する建築のプロ
髙田孝次郎
#chapter1
「住まいは、20~30年と長い間住み続け、家庭の基礎となるものですから、お客様の気に入った形で提供できるよう、その人の生活スタイルにまで踏み込んで話をするんですね。そのために、人間関係を築くことを一番大切にしています」と話すのは、株式会社 Taku建築工房の髙田孝次郎さん。福井高専卒業後、橋梁の設計、エクステリア・土木工事、住宅リフォームの設計・見積・営業・現場管理に携わり、2018年に独立して同社を設立、現在、住宅のリフォームを中心に、新築住宅の設計・施工、古民家再生などを手がけています。
同社の特色は、どうしたらコストダウンができるかということまで含めて、顧客のニーズをきめ細かくすくい上げることができること。「会社として利益追求するのではなく、いいものを提供しよう、満足できるものを提供しようという姿勢。場合によってはお客様と一緒に家づくりをしようという考え方ですね。素人でもちょっとコツを覚えればできることがあるんです」。髙田さん自身も、現場では監督としてだけでなく、手を動かして仕事をしているそう。そうすることで、隅々まで管理が行き届くといいます。
多額の費用を必要とする新築・リフォーム。「納得して決断していただきたい」と髙田さん。そのために多数の専門家の意見・考え方を聞くこと=セカンドオピニオンが大切であると提唱します。「建築でいうと相見積もりをして下さい、と。うちの話もぜひ聞いて下さいというスタンス。一社だけで何となく半信半疑で、もやもやっとした気持ちのまま決めるのではなく、複数社の話を聞いた上で、その人の価値観に照らして、納得して決断することが大事」。結果的に髙田さんのところが選ばれなくても、「決断をするための手助けができたのだから、それはいいです」と話します。
#chapter2
Taku建築工房は、まだ若い会社ですが1年目、2年目と着実に業績を伸ばしています。メインとしているリフォームは、現場工事においては新築より難しいといいます。それは、昔作ったものに合わせて改築・改装することになるので、より広い知識を有することがあります。建物全体の構造が分かっていないと、地震や台風など、自然災害の際の強度を損なうような改装にもつながりかねません。その点、髙田さんは橋梁設計を皮切りに、積み重ねてきた豊富な経験と知識が活かされています。
大工の棟梁や左官、電気工事など、多くの職人を必要とする現場。大手不動産時代から培ってきた、信頼のおけるチームを形作っているのも同社の強みとなっています。
髙田さんは今後、会社をある程度大きくして、地域に根ざした特色ある企業として存続させていきたいと考えています。「何年かして辞めてしまってはお客様が困る。存続することはお客様へのサービスなのです」。後継者の育成も考えています。「人付き合いが好きで、向上心があって、お客様との接点を大切にする、私と同じような考えを持つ人。必ずしも設計士でなくてもいい。資格は後から取ればいいのです」。
#chapter3
髙田さんは、いくつかの現場を掛け持ちし、現場での作業、事務所内での図面、見積もりの作成などに日々まい進しています。お客様との打ち合わせも重要な業務の一環で、週に1度の割合で行っています。顧客のスケジュールに合わせるため、打ち合わせは自然と土曜・日曜になることも多いといいます。
だからといって、仕事漬けの毎日ではありません。回数の多い順に「ゴルフ、マラソン、スキューバダイビング」と多彩な趣味の持主でもあります。自分で段取りができる業務なので、昼間ゴルフに出かけた日は、事務所に戻った夕方から深夜まで、通常の8時間勤務でカバーしているとか。「最低でも年4回」は大会に参加しているというマラソンは、制限時間内に、飲み物と食べ物を出してくれるエイドステーションを回るフルマラソンの大会を楽しんでいます。「記録を追求するのではなく、エイドステーションのスタッフの方と会話したり、ふれあいながら、とにかく食べ歩きながら完走することを目指しています」と笑顔で話す髙田さん。仕事もオフタイムも充実した日々を過ごしています。
(取材年月:2020年3月)
リンクをコピーしました
Profile
顧客との信頼関係を最も重視する建築のプロ
髙田孝次郎プロ
住宅の設計・施工
株式会社 Taku建築工房
橋梁設計、住宅リフォームの設計・見積・営業・現場管理など、豊富な経験と知識を持ち、コストダウンをはじめ、顧客の多様なニーズにきめ細かく応えることができる。信頼のおける職人のネットワークも強み。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ福井に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または福井テレビが取材しています。[→審査基準]