遮熱のしくみ(その2)
今回は断熱と遮熱の違いを紹介したいと思います。
結論から言うと、断熱と輻射では対策できる熱移動の方法が違います。
断熱・・・伝導、対流
遮熱・・・輻射
上記のように断熱は伝導と対流。遮熱は輻射の対策になります。
2種類の熱移動に対応しているんだから、やっぱり断熱のほうが熱対策には適しているんじゃないかと思われますが、前回の記事で紹介した通り、建物に影響する熱移動は
伝導・・・5%
対流・・・20%
輻射・・・75%
なので、遮熱は75%、断熱では25%しか対応できていないわけです。
暑さの原因である太陽からの電磁波ですが、電磁波の中にもいろいろな種類があります。
下の図をご覧ください。
この中で、暑さ寒さに最も関わってくる電磁波が赤外線です。
インターネット等で調べて頂いても同じことが書いてあります。
上記の件を理解していただいたうえで
断熱と遮熱の輻射に対しての違いを実験した資料をご覧ください。
赤外線ストーブは熱源である太陽と見立てています。
断熱材は性能ごとにランク分けされていて、A~Fランクまでありますが
この実験で使用しているのは最高ランクのFランクの物を使用しています。
実験の通り、断熱材と遮熱材では輻射に対する性能が全く違うことがお分かりいただけると思います。
遮熱の仕組みについては以上になります。
今後も遮熱以外の事も含めて紹介していきたいと思います。