運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
《素敵な顧問税理士》
先日の公的機関の経営相談での話。
経営状態の悪化したリスケ中の建設会社が、
銀行対応と資金繰りのためにいろんな対応策をとっていた。
・①サブBKからしつこく言われて、少額だが①BKだけ返済額をアップ。
・運転資金の不足により、倒産防止共済を解約。
↑どれも税理士事務所の担当職員に相談した上での対応策。
オッサンが社長と奥さんから話を聞いて、...
・リスケ中にメインBKに話もせず、ましてやサブBKの汚ない話にのせられて、
こんな対応策をとったらリスケ中の返済平等が損なわれますよ。
・倒産防止共済は解約しなくても一時的に掛け金の範囲で借り入れができますよ。
こんな話をしたら、税理士事務所の担当職員さんは絶句の真っ青(^_^;)
どうも、奥さんからの話のニュアンスでは、職員さんからのアドバイスであった様子(>_<)
オッサンも気を使い、
『終わったことは仕方ない、知らなかったのだから、これからの対応策を話しましょう!』
と言ったら、
高齢の顧問税理士の先生から、
「申し訳ありません。うちの事務所の勉強不足です。」
「本当にすいませんでした。」
という言葉が発っせられた。
この高齢の大先生の潔さには、本当にびっくりドンキー!させられました(>_<)
なぜなら、コンサルはカネばっかり取って何の効果もない、
税理士以上に経営のことを解っている人はいない、
間違いを指摘されたら不機嫌になる、
そんな嫌な思いをさせられる税理士先生には何度かお会いしたが、
顧問先の前でも潔く非を認め部下をかばい謝罪するような高齢の大先生にはあまり会ったことがない。
私も大先生や職員さんに、
『再生実務のコンサルやってても誰でも知っているようなことではありませんので、
先生も職員さんも気になさらないでください。』
知らなくても仕方ないことだとフォロー(^.^)
最後に大先生から、
「今日はいろんな再生実務の話が聞けてよかったです。
これからも末長いお付き合いをお願いいたしますね。」
ほんまに、びっくりドンキー!である。
私も社長と奥さんに…
『いい顧問税理士の先生でよかったですね。』
大先生と職員さんには、
『こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。』
ということで、また大先生とお会いすることがありそうです。
顧問税理士が月に三万や五万しか報酬をもらってないのに、
コンサルごときが何倍も報酬をもらうのはおかしい?、
とか言われたことはありますが、
この高齢の大先生は…
「税理士事務所にできることは、試算表や決算書を記録していくことです。」
「なかなか顧問先に経営のアドバイスを具体的にすることは難しいです。」
だから顧問先へのサービス向上のために、いろんなネットワークが必要になります。
そんなことを言ってました。
ほんまに人間的にも素敵な顧問税理士の大先生でした(^.^)
実るほど、頭を下げる…
そんな素敵なT○Cの大先生のファンになりました。