運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
業種別の再生支援のポイント、建設業・運送業のセミナー講師を務めました。
中国地方の商工会連合会からの依頼で、
若手の経営指導員に指導実務を教えてほしいという内容でした。
本やセミナーで見たり聞いたりするような話ではなく、
再生実務家としての現場での話を聞かせてほしいという内容でした。
つまり・・・
歴史や制度や新分野のセミナー内容ではなく、
分析や電卓や作文のコンサルタント手法の話でなく、
トータルの現場力や技術力や人間力についての話をするセミナーの講師を務めました。
内容も・・・
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~~~ 実践コンサルツール研究会 ~~~
【建設業・運送業支援編】/経営支援推進事業(商工会連合会)
■1日目 / 13:00~17:00
✓『金融機関との調整と再生計画書の実務』
*金融円滑化法の終了を見据えて、金融機関との交渉についての実務的な対応手法を習得します。
①.中小企業金融円滑化法終了後の対応
②.金融機関の考え方/思考回路のポイントの解説
③.再生計画書の作成ポイントの解説
■2日目 / 13:00~17:00
✓『建設業・運送業の再生実務の事例研究』
*経営事項審査と決算書から見える課題の抽出方法、それから見える改善・生き残りの経営戦略。
建設業・運送業の適正売上げ高、並びに、必要利益率の算出方法。
①.建設業・運送業の実際の現場の再生事例
②.企業存続のための必要な売上げ高と利益率の算出方法
③.経営事項審査結果から見える建設業の問題点と解決手法
■3日目 / 13:00~17:00
✓『建設業・運送業の再生実務の心得』
*建設業・運送業の業種に特化した再生計画のポイントを、実際の事例をもとに実践で指導できるように
習得をします。(売上げ、経費、利益率、具体的な数字で指導できるように学びます)
①.業務改善計画(社長、役員、社員、考え方や行動の指針)
②.収益構造の改善策(売上げ、経費、利益のバランス)
③.資金繰り計画(資金繰りではない、自社での資金コントロール)
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4時間の授業を3日間。。。
聞く方も話す方も疲れました(^_^;)
電卓叩いて分析することも大切ですが、それから、これから、
今から未来に向けて何をするかが大切です。
売上高総利益率? 産出することも大切なことです。
しかし、企業経営者が聞きたい知りたい必要な売上げ高や利益率を、
教えられなければプロではありません。
選択と集中、経費の削減、固定資産の売却、
経営責任、人件費の削減、そんな机上の空論だけで企業は再生するのでしょうか?
戦略やマーケティングは、サプリメントや漢方薬のようなものです。
再生・再建は、外科手術や内科治療や、時には緩和医療のようなものです。
同じ土俵で専門家が手法を語っていますが、だから、再生・再建の現場で結果が出ないのだと思います。
100キロの体重の人間(会社)は、その体を動かすだけの血(¥カネ)が流れていなければなりません。
汚い汚れた血(赤字)だとしても、血(¥カネ)の流れを止めたらどうなるのでしょうか?
机上の空論の電卓・作文コンサルが言うように、「洗濯と集中の赤字現場は受注するな!」
それで売上げが落ちたら血(¥カネ)は回らくなり倒れてしまわないでしょうか?
将来的には綺麗な血を流さなければならない。
それは当たり前のことです。
再生・再建の現場では・・・
有利子負債(金融機関借入の総額)がポイントになります。
売上げが減少すれば、有利子負債比率が上昇します。
そうなれば、稼がなければならない利益率を上げなければなりません。
このことを金融機関も専門家のコンサルタントも語りません。
経営を知らない・・・
だからなんだろうと思います。
こんな勝手な無勝手流の話を、経営指導員さんにさせていただきました。
少しはお役に立てることもあったのでは?
現場での再生・再建の実務の話です。
再生・再建の答えは現場にしかありません。
本やセミナーやマニュアルでは解決できません。
答えや解決策は・・・
100社100通りだと思っています。
いろんな経営指導員の方々と・・・
いい出会いといい学びがあったことに感謝感謝です(^O^)