運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
金融円滑化法が延長になった。
来年の3月までの最終延長である。
消費税増税のための延長である。
リスケを受けている中小企業が30万社以上と言われている現状。
その中の最低でも2割は業績の回復が見込めないと思われる。
1年間の企業倒産が1万5千件弱。
そこに6万社の倒産予備軍が、来年の春から加わるのである。
国が政治が役人が、どんな対応をするのであろうか?
来年に向かって・・・
金融機関でもいろんな方向性が出されている。
最近、円滑化法以前の厳しい対応が金融機関から出始めた。
ワンパターンではあるが・・・
・経営責任としてオーナーの家と土地を売れ!
・事務所の土地&建物や遊休資産を売れ!
・従業員を全員解雇しろ!
いつもいつもであるが、削るような話ばかりである。
電卓&作文の経営コンサルタント、決算書しか見れない&決算書でしか判断できない、
現場を知らない机上の空論コンサルタントも同じようなことを自慢げに言うのだが・・・
再生現場でよく言われることがある。
「会社を潰したくなかったら、銀行員に言われることの逆をしろ!」
現場の経験のない銀行出身の経営コンサルタントの指導でも・・・
・選択と集中
・赤字物件を受注するな!
・人員削減、給与のカットしろ!
それしか言えない先生がたくさん存在する。
中には銀行にカネを借りるテクニックだけが・・・
中小企業の事業再生や企業再建だと勘違いしている先生も存在するのである。
銀行出身の経営コンサルタントでも優秀な先生は多く存在する。
どの先生も銀行を退職してから3年くらいは苦労をされている。
それは銀行論理と経営論理は大きくかい離しているからである。
現場に出向く、企業訪問をする、社長と話をする。
事務所に座っていない銀行OBの経営コンサルタントの先生は優秀な方が多い。
皆さん、同じような発言をする。
銀行でカネを借りなくていい企業体質にする。
日本の再生指導が間違っていると感じるのは・・・
再生・再建の何もかもの基本が決算書から作られている。
銀行のために作られるのである。
以下の意味が分かる方は、現場実務が豊富な方である。
* BSとPLが分かれているから変な再生指導が生まれてしまったのだと思う。
返済したら融資が受けられるか?
利益の中から返済だけが進むのである・・・リスケ企業は(-_-;)
洗濯と集中をして売上げが減少したら・・・
有利子負債は同じように減額してくれるのか???
どんな割合になっていくのか?
企業は生き物である。
今とこれからをどうするのかを導くのが再生実務家の仕事である。
将来の結果や数字を進行形で予測できるのがプロの再生実務家である。
時には・・・
赤字が悪い血だとしても、必要なだけ体内を循環していなければ、人は倒れてしまう。
決算書は健康診断の結果のようなものである。
メタボだの、血圧が高いだの、それ指摘するだけでは何も改善しない。
電卓&作文コンサルにわかるかな~?
わからないんでしょうね(^_^;)
立腹させただけかもしれません、すいませんでした(-_-;)
社長さん、奥さん、できることは残されています。
他責で世の中を嘆くよりは、自責で再建に取り組まれることを切望します。
みんなで仲良くは生き残れない時代ですが、
10社に1社の中小企業の勝ち残り戦略の手法はあります。
日曜日の雑感でした。。。
DSKプランニング : http://www.dsk-p.jp/