運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
◆◆◆ 再生実務家に必要な資質と能力 ◆◆◆
~ 経営コンサルタント(再生実務家)の選び方 ~
企業再生のために! ダメな経営コンサルタントに出会わないために・・・
良い経営コンサルタントを見つけるためのポイントをお伝えします。
①.現場力・・・経営の経験、経営者目線での経験、泥舟(資金繰り)、人事・労務
事務所で電卓を叩いて係数や比率を計算しても見につくものではありません。
再生実務家と呼ばれる本物の先生方は、必ず企業(現場)に出向くタイプの方が多いです。
決算書を分析しても、進行形や未来予測である資金繰りや経営は改善しません。
終わったことの分析は、健康診断の血液の検査結果のようなものです。
②.知識・テクニック・・・計画書、税務・会計、銀行交渉
このことが、今の再生実務の中心になっています。
計画書の作成や銀行交渉が再生のすべてだと勘違いしている専門家が多いことも事実です。
大切なことですが、全体のほんの一部分にすぎません。
③.人間性(安心感、信頼感)・・・人脈、人格、人柄
専門家として、顧問先の社長さんや社員さんとの関係はとても大切なことです。
どんなに正しくて立派な話でも、相手に信頼されて伝わらなければ意味のないことです。
専門家は常に最新で正しい情報を持っていなければなりません。
そのためには、人脈という情報源はとても大切になります。
金融庁や銀行のルールはころころ変わります。
だから、銀行にいたことだけが自慢の経営コンサルタントで人脈を持たない方は2~3年で古いルールや答えを語るようになります。
再生の実務には、上記の①~③の総合的な能力が求められます。
つまり、大手の経営コンサルタント事務所で、立派な大学を卒業した子どもたちに、
すぐにこのような能力が備わっていないことも事実だろうと思います。
①~③全てをパーフェクトに備えている方は少ないと思います。
だから、人脈は必要なのです。
成功している尊敬できる先生方は、①~③の部分の知識や魅力を多く持たれています。
現代の事業再生や企業再建の専門家の中で・・・
②の部分のプレーヤーが極端に多く中心になっています。
①や③の実力や経験を備えた専門家が少なく、経営者の道標や羅針盤になっていないことが再生・再建の現場でネックとなっています。
②の部分は、本やセミナーでいくらでも学べますが、①や③は実務の経験や人間力が必要になります。
③は、ある意味では持って生まれた部分です。
以上のようなことを参考にされ、経営者は企業再生の専門家を選ぶ物差しにされると良いでしょう。
良い出会いを・・・
DSKプランニング/網師本 大地
http://www.dsk-p.jp/