運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
香川県の平成23年10月度の・・・
企業倒産件数は4件、前年同月比4件減、前月比1件増。
負債総額は10億8200万円、前年同月比2億6100万円の減、前月比9億6400万円の増。
業種別では、小売業が2件、卸売業が2件。
全てが不況型倒産(販売不振、既存のしわ寄せ)であった。
高松市2件、丸亀市1件、綾歌郡1件であった。
2011年に入り、10カ月連続で倒産件数は一桁である。
理由としては、「景気対応緊急保証」と「中小企業等金融円滑化法」の効果である。
愛媛県、高知県も同じような状況である。
四国の中小企業は厳しい経営環境に置かれている。
10月は建設業の倒産はなかった。
しかし、地域の老舗の建設業向けの建材店の破産があった。
円高の影響が出始めている。
建設会社には公共工事の減少の影響が出始めている。
今からは年度末、少しは受注環境は良くなるであろう。
今年の上半期に作った借金、影響がでるのは来年の春以降であろう。
地方の中小・零細企業の経営環境は依然として厳しい状況である。
年末に向けての資金需要は高まり、その資金繰りがスムーズに行えず、
倒産件数は増加をしていく可能性が高くなっていくであろう。
来年の春にはモラトリアム法の終了。
それからスタートする中小企業の倒産件数の増加。
金融機関は準備に入っている。
見守るのか? 見捨てるのか? 助けるのか?
銀行の選別は水面下で始まっている。
リスケ中だが、経営改善計画書も書いていない、銀行に提出していない、
けれど何も言われないような会社は見捨てられている可能性が高いと思われる。
「言ってくれているうちが花」 そう解釈ができるであろう。
今からでも遅くはない。
リスケ中なら、経営改善計画書くらいは書いて提出しましょう。
甘えていてはいけない。
何も言われないからと・・・
できれば・・・
年明けから、元金の返済も少しだけでもしましょう!
会社でできる、企業存続の防衛策。
自分の会社は自分で守る。
倒産しないため、倒産させられないため、
できるだけのことは実践していきましょう。。。