運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
建設業も厳しいが・・・
最近の運送業の経営環境も厳しい。
建設会社に運送会社。
なかなか業界事情を熟知した専門家がいないことも事実である。
無茶苦茶なCMの経営コンサルタントも存在する。
建設業の原価率が20%も30%も改善されるとか・・・
DM(ダイレクトメール)で30%も売上げが上昇するとか・・・
運送業でよう車便をいただくのに・・・
手紙を書くと売上げが凄く上がるとか・・・
建設会社や運送会社の経営陣を合宿に連れて行き・・・
宗教のような洗脳教育を受けさせる経営コンサルティングなど・・・
心を無にすることは良いことである。
ただし、高額な料金で精神論だけを唱えるのはいかがなものであろうか???
セミナーの手口でよくあるのが・・・
残りあと2席です、もしくは、あなたただけにです、こんなフレーズである。
通販のTVショッピングかと思ってしまう。
中には・・・
「私に出会えて良かったですね・・・」
「もう大丈夫ですよ!」
こんなフレーズを吐く、わけのわからない経営コンサルタンツも存在する。
何が大丈夫なのか? さっぱりわからない。
ダメなコンサルタントにだ出会わないために・・・
良い経営コンサルティングを見つけるためのポイントをお伝えします。
①.現場力・・・経営の経験、経営者レベルの経験、泥舟(資金繰り)、人事・労務
事務所で電卓を叩いて係数や比率を計算しても見につくものではありません。
再生実務家と呼ばれる本物の先生方は、必ず企業に出向くタイプの方が多いです。
決算書を分析しても、進行形や未来予測である資金繰りは改善しません。
終わったことの分析は、健康診断の血液の検査結果のようなものです。
②.知識・テクニック・・・計画書、税務・会計、銀行交渉
このことが、今の再生実務の中心になっています。
銀行交渉が再生のすべてだと勘違いしている専門家が多いことも事実です。
大切なことですが、全体のほんの一部分にすぎません。
③.人間性(安心感、信頼感)・・・人脈、人格、人柄
顧問先の社長さんや社員さんとの関係でとても大切なことです。
どんなに正しくても立派な話でも、相手に信頼されて伝わらなければ意味のないことです。
専門家は常に最新で正しい情報を持っていなければなりません。
そのためには、人脈という情報源はとても大切になります。
金融庁や銀行のルールはころころ変わります。
だから、銀行にいたことだけが自慢の経営コンサルタントさんは、
人脈を持たない方は2~3年で古いルールや答えを語るようになります。
①~③の総合的な能力が求められます。
つまり、大手の経営コンサルタント事務所で、立派な大学を卒業した子どもたちに、
すぐにこのような能力が備わっていないことも事実だろうと思います。
私は②の部分については学ぶのに苦労しました。
今でも大した知識はないので、専門家と提携をして対応をしている状況です。
①~③全てをパーフェクトに備えている方は少ないと思います。
だから、人脈は必要なのです。
私の仲間たちの銀行出身者は、常に現場に行き、経験を積み、
銀行OBという態度を微塵も見せることなく業務に励んでいる方も存在します。
人脈も人格も人柄も大切です。
成功している先生方は、この部分の魅力の大きい方が多いです。
以上のようなことを参考にしてください。
今の事業再生や企業再建の仕事の中でも・・・
②の部分のプレーヤーが極端に多く中心になっています。
①や③の実力を備えた再生実務家が少ないことが問題なのです。
②の部分は本やセミナーでいくらでも学べますが、①や③は実務の経験が必要になります。
③は、ある意味では持って生まれた部分です。
経営相談に行ったなら・・・
これらすべての部分を満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
良い出会いをしてください。