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網師本大地プロは愛媛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

舗装会社 / 建設会社 / 経営相談 / 社長の悩み / 経営コンサルタント

網師本大地

網師本大地

建設業の許可業種には20数種類の許可がある。
土木、建築、舗装、設備(電気、空調、管)の他にもたくさんの種類がある。

公共事業が中心なのか? 民間工事が中心なのか?
元請け体系の会社なのか? 下請け体系の会社なのか?
管理型の会社か? 直庸施工型か?

土木専門の会社で公共工事の元請けが売り上げの大半で自社施工です。
建築工事で大手ゼネコンの下請けの専門工事業者です。
民間の木造住宅が売り上げの大半を占める工務店です。

こんな組み合わせから考えると、何十通りも何百通りもの企業の受注形態が出来上がる。
こんな違いにより、企業再建の手法も指導方法も変わってくる。

建設業が専門ですという経営コンサルタントでも、土建屋か工務店か舗装会社か設備会社か、
その違いすら把握をしていない先生方が多く存在するのである。

管理型の会社か、直営施工型か、これによって経営コンサルタントの指導方法はまったく変わってくる。
この違いもわからない建設業専門の再生実務家がいたならば、プロを名のるのは止めたほうがいい。
なぜなら、建設会社の社長さんや奥さんにバカにされるだけだから・・・

経営者の方も、そんな経営コンサルタントに業務改善の指導など受けない方がいい。
マニュアルや会計ソフトやFC加盟料で、会社に役立たない費用が発生するだけである。

もしも相談に行くとしたら・・・
建設業許可、経営事項審査、履行保証制度、などについて聞いてみればいい。
これらの言葉を知っていて、相談に答えてくれるなら、その先生は信用に値すると思う。

最近、舗装工事業の社長さんや経理担当の奥さんからの相談が増えてきた。
全体の事業量が落ちてきているのが大きな要因である。

舗装会社の一例を挙げると・・・
・比較的、短い工期の工事が多い。
・小額な場合も多いが、毎月入金が見込める状況にある。
・材料費のウエイトが高く、材料のロスで、現場の利益が大きく左右される。
・原油相場の影響を大きく受ける(ストレートASが石油製品のため)
・労働集約型産業の典型である。(瞬間的に多くの作業員を必要とする)
・地場の舗装会社も含めて、直庸の作業員を雇用しているケースが大半である。
・優秀なグレーダーのオペレーターがいるかいないかで、現場の効率や利益が大きく変わってくる。
・小額の工事(2百万以下)では、ほとんどの現場が儲からない。
・50万円以下の工事になったら、限界利益も割ることがある。

ざーっと、こんな特殊性がある。

県などによっては・・・
アスファルトプラント(合材プラント)を自社所有をしていないと、
公共工事の入札参加資格がないという県もある。
とってもとても不思議な話ではあるが、こんなルールが適用されている県もある。
(生コン工場を所有していないと、県の工事に入札参加できないというルールは聞いたことがないが・・・)

舗装会社の経営改善や企業再生をしようとすると・・・
・生存利益率&健全利益率の設定
  会社が死なないための利益率と、会社が健康でいられる利益率・・・そのような意味合いの書式
・実行予算&竣工報告書のオリジナル版(DSKプランニングのオリジナル)
  これに基づいて、PDCAnoCAの徹底管理を実施する。
  PCの積算によるものではなく、積み上げ型(労務、資材、材料など)
・工事入金&資金繰り表のオリジナル版(DSKプランニングのオリジナル版)
  社内の予算管理と資金繰りと将来予測のシュミレーション。
・時間軸からの資金コントロール
・現場所長と作業員への必要作業員数の指導・教育
・実行・竣工報告会の実施
・社内工事台帳の作成(重機・車両の仮想減価償却費の設定)
・重機・車両の維持修繕台帳の作成&管理
・信賞必罰制度の導入(給与&賞与の実績評価制度)
・時には覆面・潜入調査(従業員に雇用していただく)
  現場で一緒に作業をして、現場の不具合や社員のやる気を調査する
  何度か実施したが、さすがに歳であり、かなりしんどいので最近は?????
・運転資金の不足を銀行融資に頼らない社内体制

ざーっと、こんな感じである。
何のことやら? さっぱり解らないという経営コンサルタントの先生もいるでしょうが・・・

しかし、一番大切なことは・・・
社長のリーダーシップと社員のモチベーションである。

今は、工事を受注すればもうかる時代ではない。
1件1件の工事の利益を確保していかなければならない。

例え赤字の現場であっても受注の必要性がある工事もある。
なぜなら、時間軸から資金コントロールをして資金繰りを考えたならば、
企業戦略の視点から必要なケースも出てくるのである。

過去数字の決算書しか見ない、現場に行かない、再生実務の経験がない、
そんな先生には理解ができないことだと思う。
利益率、固定費の削減、人件費の削減、給料のカット、遊休資産の売却、選択と集中、
こんな電卓叩けば出るような係数や比率だけを指導している先生には理解をしていただけないと思う。

大手の経営コンサルタント会社のセカンドオピニオンを何度となく経験してきた。
建設業が専門だという経営コンサルタント事務所の後始末も何度も行った。
できもしない夢のような再生手法を書いた先生のできなかったことを解決してきた。

なぜ、再生ができるのか? 再生できたのか?
経営コンサルタントは主人公ではない。
社長さんや社員さんが変わったからである。
経営コンサルタントはお手伝いや助言をしているだけである。

会社を良くしたい、会社を守りたい、会社を潰したくない、
そんな経営者や従業員の願いを、経営コンサルタントはアドバイスをしただけである。

今年の建設業界は厳しい。
今のままではダメだ、そう思うなら動かなければならない、変わらなければならない、
どうすればいいかわからなければ聞かなければならない、
何もせずに時間だけが過ぎていったなら、会社は今より悪くしかならない。

生きている会社には・・・
できることは残されている。

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