運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
再生の手段として、なんでもかんでも、経費の削減しか言わない経営コンサルタントが存在する。
電卓叩いて、比率を計算して、とんでもない利益率を会社に指導する再生実務家が存在する。
会社は生き物である。
決算書という過去の数字をもとに分析をして、将来を予測することは大切である。
決算書や経営分析などの結果数字は、健康診断や人間ドッグの測定結果と同じ程度である。
よく言う専門用語で・・・
「集中と選択」という言葉がある。
利益の出ない部門や部署を廃止する。
利益の出ている事業に集中をする。
ごもっともではあるが、正解の答えではない。
現場で再生実務の経験がある先生方なら当たり前のことであるが・・・
集中と選択にもタイミングがある、閉鎖時の残債務の処理の資金繰りをシュミレーションしなければならない。
人間の体も会社も同じである、大きさに見合うだけの血(資金)が流れていなければ倒れてしまう。
私は・・・
そう思って、私流の経営コンサルタント方針で実務にあたっている。
数字や経営を時間軸で考えて資金コントロールの指導ができないコンサルタントは・・・
机上の空論、算数先生、電卓先生、そんな種類の経営コンサルタントであろう。
経営者目線で再生を考える。
このことが、とてもとても大切なことである。
なんでもかんでも削ることが、再生の答えでないことは事実である。
だから、顧問先の経営者からいろんな相談を受ける。
営業面が非常に弱い会社の社長さんに、営業職を雇用するアドバイスをしたら、
人を見る目がない(すぐにうまい話を信じる)ので面接に同席をしてほしいという依頼を受ける。
自分の得意でない部分や弱点の部分を理解している社長さんは凄いと思う。
大きな話や立派な話はするが、決断力がなく、実は気が小さい、そんな社長さんが多いのである。
経営コンサルタントに見栄をはったり、大きく見せても、私は何の得にもならないと思う。
会社の営業面が弱い⇒強化する⇒人を雇用する⇒売り上げや利益率の改善が図れる⇒
人を見る目に自信がないので経営コンサルタントと一緒に面接をする。。。
私は良いことだと思う。
こういう信頼関係が出来上がった会社は・・・
再生や再建のスピードの違いがあるにせよ、ほぼ間違いなく業績が回復できていく。。。
乗りかかった船である。
できること、お役に立てること、時間のあるかぎりお手伝いをする。
仕事上での夫婦喧嘩の仲裁、子どもの進路相談、聞かれたことで知っていることは答える。
先生と呼ばれる経営コンサルタントの仕事ではないかもしれない。
奥さんも家族も親戚も含めてのアドバイザーである。
これが中小企業である。
何年振りだろうか???
雇用の面接をするなんて・・・
頑張りましょう!