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中小企業 / 社長の苦悩

網師本大地

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去年のお盆を過ぎてから・・・
建設会社の経営者の方からの相談が増えてきた。

麻生政権の緊急経済対策の公共投資の効果も終わり、
緊急保証制度の運転資金融資の効果もなくなり、
モラトリアム法でも経営環境が改善されないような状況である。

年末にある忘年会でお会いした建設会社の経営者の方も・・・
試すようになぞなぞのようにいろんな話を投げかけてきた。

経営事項審査の話、建設業許可の話、工事完成保証の話、
前払い保証の話、入札ボンド制度の話、工事担保融資の話、
建設会社の社長がおおよそ悩んでいるような話をたくさん会話の中で持ち出してきた。

すべての質問となぞなぞに・・・
具体的に現場の事例をふまえて今後の方向性までお答えをした。

立ち話でえんえん1時間以上の話になり、
食事もお酒もあんまり飲めなくてちょっと残念であった。

今年になって・・・
経営者の方と、その社長を紹介していただいた税理士先生と食事ということになった。
社長さんが顧問税理士の先生にお願いをして、再度もっと話をしたいということらしい。

お会いして話を聞くと・・・
無料相談の相談員にも相談をした。。。
経営コンサルタントにも相談をした。。。
銀行OBの方にも相談をした。。。

誰も業界事情を把握した上での具体的な回答はなかった。
だから、私もそんな程度だと思い、忘年会の席上で上から目線でなぞなぞをしかけてきたらしい。
失礼をしました、社長はそう言い謝罪をしてくれたのであった。

工事の履行保証(工事完成保証)が受けれない、
建設業許可の更新がうまくいかない、
建設会社にとっては命とりな話である。

誰も意味も内容もわかってくれない。
初めて理解をしてくれた、答えを言ってくれたのが私であったらしい。

社長から・・・
「なぜ? 答えられたのですか?」
「なぜ? そんなに具体的な対処法まで知っているのですか?」
不思議そうに訊ねられた。
本で読んでも、セミナーに行っても、経営コンサルタントに聞いても、誰も答えられないことを・・・

答えは・・・
「現場に行っているからですよ。。。」
同じ悩みを聞き、同じ問題を解決をしてきたから、だから社長の質問に回答ができるのである。

机上の空論コンサルタントではない、電卓コンサルタントではない、新聞記事コンサルタントではない、
銀行融資の話しかしないコンサルタントではない、頑張ろうしか言わないコンサルタントではない、
現場で泥の船を漕いだから知っている答えられるのである。

建設業界は特殊な商習慣がある。
監督官庁の特殊な許認可制度がある。
いろんな指名基準のルールがある。

今年の建設市場は闇である。
どこにも明るい話題がないのである。

生き残らなければならない。
自分で一人で悩み苦しんでいる社長さんがいたなら、誰かに相談をしてください。

きっと・・・
一人よりはいい答えがあるはずです。。。

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