運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
事業再生なのか? 企業再生なのか? 企業再建なのか?
破産・廃業なのか? 存続なのか? 延命なのか?
現場ではいろんな相談があり、何が良いのかを考えて答えなければならない。
人間の死ということが企業の破産であるなら、
破産現場(死の現場)を知らない再生実務家や経営コンサルタントは存続や延命を勧める。
それならまだしも、夢のような再生物語を語ったりする。
それは親切なんであろうか?
破産・廃業の場面を知らないから、知っている範囲で答えているだけではないのか?
命に限りはある、それなら、企業にも寿命がある。
再生や復活ができるなら・・・
それに勝るものはない・・・
そんな「神の手」を持つ再生実務家や経営コンサルタントがどれほどいるのであろうか?
健康診断の結果のように・・・
この数値が悪いですね、この数値が高いですね・・・
ハイ! 経費の削減、人件費・人員の削減、選択と集中(不採算部門の廃止)、こんなところであろう。
銀行出身の再生実務家や経営コンサルタントのように・・・
銀行交渉や経営改善計画書の作成や融資のテクニックが再生だと思っている方もいる。
銀行を卒業して3年くらいの年月が経過すると、それは再生の本質でないことがわかってくる。
再生業務において銀行交渉は多くの部分を占めるが、
そのことが企業が再生できるかどうかの答えとは関係が薄いのである。
削減、廃止をするとどうなるか?
人間の体と同じである・・・
必要な血液(カネ)が体にまわらなくなって倒れてしま
う。
時には、しばらくは、濁った血液(赤字)でも体の中を流れていた方がいいケースがある。
削減、廃止をするなら・・・
せめて閉鎖資金繰り表くらいは作って望まなければ・・・
人とカネと時間との関係が複雑に絡み合ってくる。
現場に行って、泥の船を漕がなければわからない。
事務所で机上の空論を述べて電卓を叩いていたのでは・・・
この種の仕事は難しいと思う・・・
100社いれば100社の再生手法を考えなければならない。
創業社長なのか?
2代目、3代目社長なのか?
それだけでも再生手法は大きく変わってくる。
電卓・算数の足し算・引き算コンサルタントには理解ができないかもしれないが・・・
銀行対応だけの再生実務家には理解ができないかもしれないが・・・
詐欺のように心のない経営コンサルタントには理解ができないかもしれないが・・・
現場で修羅場を体験して・・・
経営者と同じ目線で喜怒哀楽を感じた方なら・・・
いつも思うのではないだろうか?
再生の答えは現場(会社)にある、自分の事務所や企業の決算書に答えがないことを・・・
これでいいのか?
これが、会社や社長や従業員や家族のために・・・・
本当にいいアドバイスで答えなんであろうかと???
私は思っている・・・
数多くの現場での経験が・・・
ベストな答えは導けないかもしれないが、ベターな答えは導けると・・・
まだまだ未熟である。
私には、人間性も経験もテクニックも足らないことがる。
いつまでも・・・
志だけは正しく持っていたいと思う。