運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
歌の文句じゃないけれど
3年目のリスケ(浮気)くらい大目に見てよ・・・
そうはいかないわな。。。
銀行さんも・・・
モラトリアム以前からのリスケ会社である。
3年目のリスケ交渉だから、元本返済を今年度も0円で、もう1年お願いを・・・
社長さんと同伴をしてMBさんの支店に・・・
この建設会社さんと私も・・・
3年目のお付き合いである。
そもそもは・・・
銀行の本店の再生部? 経営支援部? 経営サポート部? からの依頼である。
支援をしようにも、資金繰り、売り上げ、利益、どれも体制ができていない会社であった。
売り上げ規模の大きい会社ではないのだが、
頭取が年始あいさつに来るような古い大切な取引先である。
私が出会った時には・・・
余命が3カ月? 6か月? 銀行さんもそんな感触であった。
それでも2年以上の月日が流れた。
現状は・・・・
・新規融資はなし
・手形の割引枠もほぼなし
・リスケ中
この状態での建設会社の資金繰りは厳しい。
何度も厳しい資金繰りの局面があった。
経営コンサルタントの仕事かどうかはわからないが・・・
・仕事の受注営業にも参加をした
・元請けとの金額折衝にも同席をして交渉をした
・売り掛け債権の取り立てにも同行をした
・外注先の支払い延期の交渉にも同席をして、一緒に頭を下げてお願いをした
・銀行で割れない受取手形を手形割引きに持ち込んだ
およそ通常の経営コンサルタントが絶対に関与しない、
とても関与ができないような場面にも現場で対応をしてきた。
3年目のリスケである。
銀行さんも大目に見るという訳にはいかない・・・
MBはじめSBもなかなか納得ができるようなものではない。
金融庁が地銀の監査に入っている。
いろんな新しい指導が発生をしている。
1年のリスケ対応は銀行が顧客管理ができていないという指導が出てきている。
はあ~? 何故? 何を言っているの? そんな感じではあるが・・・
1年のリスケがなかなか認められない。
期間は半年が主流になりつつある。
リスケにはモラトリアムの延長でおおらかな対応である。
決算でやっと利益が出た。
3年目のリスケの上に決算書の黒字。
少しは元金返済をということに・・・
営業店の立場や本店の方針も聞きながら・・・
落とし所をお互いに見つけながら交渉を勧めていく。
営業店の支店長も顧客目線で協力的な対応をしていただいている。
支店長も・・・
「お主、なかなか」「銀行のことを・・・」「建設業のことも・・・」
「実務も・・・」「現場の経験も・・・」なかなか知っているな? そんな対応に変化をしていく。
この経営コンサルタント、なかなか現場の経験も交渉の経験も豊富かな? そんな顔に支店長が変化していく。
支店長が・・・
「どういう経緯で、この建設会社のコンサルタントを引き受けたのですか?」
オーイ! オイオイである。。。
支店長が勤務されている本店の銀行の本店の再生部からですよ!
そう話をすると、ビックリして、謝罪と現状の業績回復のお礼を言ってくれた。
相談は終わった。
これから本店稟議とサブ銀行の交渉が始まる。
会社は継続させなければならない、潰すわけにはいかない。
売り上げ<負債の状況では金利の支払いだけでも厳しい。
銀行の本店も取締役も歴代支店長も知っている。
奇跡のように会社が存続をしていて、奇跡のようにじわじわと業績が復活を知っている。
頑張らなければならない・・・
建設会社の資金繰りは難しい。
運転資金のスポットも受けれないのでは資金繰りは難しい。
ここに、現場で泥の船を一緒に漕いだ経験が生きてくる。
事務所で、机上の空論を、言っているような算数(電卓)経営コンサルタントでは、
絶対に対応をすることはできない・・・間違いなく。
会社は3年目も存続する。
そう社長と誓い合って、銀行との交渉と相談とお願いは終わった。
やっぱり・・・
とっても疲れる。
人さまの生命と財産の重みがわかるから・・・