経営相談　／　人生相談　／　経営コンサルタントの仕事

経営コンサルタントとして・・・
いろんな場所の社長さんやその奥さんから相談を受ける。

本当に雲行きがおかしい・・・
7月になってから経営相談を受ける回数が増えた。
お盆を開けてから一段と増えている。

日本中の中小や零細の企業の経営は厳しくなってきたのだと思う。

不思議な？現象もある。
先月は沖縄県の会社から数件の相談があった。
今月は東北や北海道からの相談が数件あった。

北海道は広い。
十勝岳？　登別？　日高？　旭川？
どこにあるのかもわからない時がある。

「札幌から東ですか？　西ですか？」
「帯広市から南西ですか？　北東ですか？」
こんな頓珍漢な質問をしてしまう時がある。

時には2時間や3時間の電話相談などという時もある。
まずはメールで恐る恐る尋ねてきて、また数日後に電話で相談というパターンである。

やはり不安なんであろう。
詐欺のような経営コンサルタントではないか？
真剣に聞いてくれるのか？　すぐにお金を請求されるのでは？
いろんなことが相談者の頭をよぎるのであろう・・・

先日、ある田舎の社長の奥さんからの相談も・・・
そんな不安を抱えながらの相談であった。

経営相談でもあるが、多くの内容は人生相談であった。
多くの負債に頭を抱えて悩むこと数年というケースである。

企業再生？　事業再生？　経営改善？　
そんな数字で片付く机上で片付くような問題ではない。
今後の人生と家族の相談がメインである。

お金がない、家族に笑顔がない、子どもの将来が不安である、
この先の人生が不安である、債権者の動きにビクビクしている、
悩みは尽きないのである。

こんな話には興味がない・・・
詐欺経営コンサルタントや商業経営コンサルタントには・・・
金にならないことには時間は使わないのである。

私はおかしいのかもしれない・・・
・悲しい声の人の話は気になって仕方がない。
・負債でフリーズしてしまって動けない人は気になる。
・真面目な人には力になってあげたいと思ってしまう。

いつも言う・・・
・世の中で死んで責任を取らなければならないことは一つもない。
・貧乏は決して不幸ではない、ただ、それはとても不便である。
・止まない雨はない、明けない夜もない。

止まっているかぎり・・・
今より良くなることはない・・・
だから、どんなに辛くても嫌でも動かなければならない。

もう頑張れないのだから、頑張る必要などない・・・
止まらずに恐れずに動いてみることが大切である。
いつもこんな話をジョークを入れながら話している。
つまらない親父ギャグでも電話の向こうから笑い声が聞こえる。
そうすれば、人は動いて前に進んでみようとする。

人は自分の境遇を理解してくれると・・・
自然といろんな話ができるようになる。
もっともっとたくさん聞いてほしいと思って喋る。

だから、3時間電話相談ということになるのだが・・・

電話の向こうで涙が流れているのがわかる。
すすり泣く声での一生懸命の叫びが聞こえる。

辛くて泣いているのではない、思いを理解して聞いてくれる人がいて嬉しいのである。
いつも同じようなことを言う。
「泣いて悔やんでも後悔をしても何も解決はしません。」
「前へ進むのも、撤退の行動をするのも、動かなければ何も解決をしません。」
「会社も家も土地も財産も名誉も無くなってもいいんですよ・・・」
「毎日毎日、笑顔で食卓に向かって、他愛もない話題で、昨日と今日と明日を語る。」

これでいいのである。


寿司なんかカウンターで一貫づつ食べなくたっていい、
くるくる回っていたっていい、笑顔でみんなで食べれればいいのである。

肉なんか、ステーキでなくても霜降りでなくても、
オージービーフでも豚肉でいいのである、不安がなく将来の夢が語れれば・・・

黙っていても、止まっていても、何も良くならないし何も変わらない。
誰かに勇気を出して聞いてみて相談をしてみて、そこから自分で何かを感じればいい。

これって？　企業再生や事業再生ではないなー？
人生の再出発？　人生の再生？　経営コンサルタントの仕事かな？

困っている人や悩んでいる人を助ける。
私は経営コンサルタントの仕事だと思っている。