運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
2010年上半期の四国地区の企業倒産が発表された。
東京商工リサーチさんの資料によると・・・
倒産件数は167件、前年比25.7%の減少。
負債総額は353億円、前年比57.7%の減少。
負債総額は過去10年間で最小。
倒産の理由は・・・
販売不振の不況型倒産が半分以上の理由である。
業種別では・・・
建設業が68件でトップ。
全業種の4割を占める状況。
どんな時でも地方の倒産件数のトップは建設業である。
県別では・・・
徳島県を除く3県で倒産件数の減少。
負債総額は四国全県で減少。
香川県は33件の倒産で、前年比44件の減少、
減少率が鳥取県に次ぐ全国第2位であった。
今後の見通しは・・・
去年はジョーなどの大型倒産が多かった。
今年は建設業、製造業などの倒産件数が減少した一方で、
デフレなどの影響で小売業やサービス業の倒産が微増という傾向にあった。
「中小企業金融円滑化法」や「景気対応緊急保証」などの政策支援の効果があった。
しかし、それも一時的な資金繰り緩和策と言わざるをえないであろう。
不況型倒産の割合が増えている現状からすると、
状況は今後も悪化の傾向をたどるのであろう・・・
四国では景気回復の兆しのある業種は皆無であり、
しばらくの倒産状況は厳しい状況が予想されるであろう・・・
夏以降の公共事業の発注減は・・・
少なからず多くの業界に影響を与えるであろう。
特に、四国の中でも田舎・村と呼ばれている地域で・・・
下半期は企業倒産は増加すると予想されている。
私も同感である。
倒産抑止という政策の効果はあるが、景気回復という政策は見当たらない。
潜在的に資金繰りがひっ迫している企業がある。
どこまで持ちこたえることができるか?
それまでに・・・
業種や業界の景気回復があるかどうか?
企業倒産は減少してほしい。
できることは少なからずあると思う・・・
1年の半分を折り返した。
いい年を迎えられる準備をしなければならない・・・
会社も従業員も家族も・・・
社長が守らなければならない。