連載第7回 威張らない
経営者のためのビジネスマナー5回目は、正しい褒め方、叱り方です。
前半は「褒め方」、後半は「叱り方」に分けてお届けします。
『褒めてやらねば 人は動かじ』
これは、連載開始の最初にご紹介した、山本五十六の言葉です。
経営者として、社員に気持ちよく働いてもらうためには、褒めなければいけません。
子供は褒めて育つと言われますが、大人も同様。褒められると単純に嬉しいものです。
なぜなら誰もが持つ“承認”欲求が満たされるからです。
自分のことを気にかけてくれている、認めてくれているという思いが原動力になり、
社員はこれまでの数倍の働きをしてくれるでしょう。
褒めるのは、些細なことでいいのです。
例えば、
■ 資料の出来を褒める 「この間の資料、わかり易くてよくまとめられていたよ。」
■ 勤務態度を褒める 「いつも朝早くから、熱心にやってくれているね。」
■ 服装を褒める 「ピシッと決まっていて、清潔感があるね。」
■ 面倒見の良さを褒める 「後輩に親切に指導してくれているね。」
■ 電話応対を褒める 「丁寧な受け応えが評判いいよ。」
■ 挨拶を褒める 「こっちまで元気になる挨拶だね。」
その気になれば、褒める材料は簡単にみつけられます。
ビジネスマナー研修基本概要
褒め上手の3原則【すぐ褒める、短く褒める、人前で褒める】
社員を褒める時には、すぐに褒めましょう。
思っていても口に出して言わなければ、その思いは伝わりません。
伝わらなければ、何の効果も生み出しません。
もしも社員がとても努力して良い結果を出したとしても、認めてもらえなければ、
正当な評価を受けていないと感じ、不満につながっていく可能性もあります。
短くていいのですから、感じたらすぐに伝えることが大事です。
ビジネスマナー研修基本概要
「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。」
覚えておいでの方も多いかと思いますが、これは2001年大相撲夏場所の表彰式で、
小泉元首相が当時の貴乃花関に優勝杯を渡した時の賞賛の言葉です。短くてもダイレクト
に伝わる見事な褒め言葉です。褒める際は、だらだらと長く話す必要はありません。
短く簡潔に伝えれば十分です。この短さ、感動を伝えるストレートさを是非参考になさっ
て下さい。
人前で褒める2つの効果
さらに褒める際は必ず人前で褒めることを心がけましょう。
これには2つの効果があります。
人は前述のように、承認欲求を持っています。
「承認欲求は、人前で褒められることで最大に満たされます」これがひとつめの効果です。
褒められた事実、認められた事実を周囲にまで知らしめることは、
褒められた社員の気持ちをより高揚させます。
会社によっては、月間や年間で賞を設定しているところもありますが、非常に良いやり方です。
人前で表彰するのは、その仕事を公に認め、褒めていることですから、
社員のやる気を起こすために、公平でもっともわかり易い方法です。
さて、人前で褒めるもうひとつの効果ですが、これは「経営者の価値観をアピールできること」です。
すなわち何が経営者を喜ばせるのか、経営者は何を褒めるのか、
社員がその基準を測れるという効果があるのです。
やる気のある社員であれば、「そうか、こういう事をすれば褒められるのだな。
次は自分が褒められるぞ。」とばかりに、一層の熱心さで業務に取り組むことでしょう。
会社の規模にもよりますが、滅多に直接かかわりを持つことのない経営者に褒められると
いうことは、社員にとって非常に名誉なことです。
言うまでもないことですが、会社の財産である社員ひとりひとりに力を発揮して活躍して
もらうことは、会社の利益につながります。
その為には、経営者が褒め上手になることが大事なのです。
さて次回は「褒め方、叱り方」後半 叱り方についてです。どうぞお楽しみに!
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ミューズ・ブランディング・アカデミー(株)千葉校 校長