2014-03-11掲載 できると思わせる新入社員の電話対応
こんにちは、千葉 海浜幕張のイメージコンサルタント・ビジネスマナー講師、城戸景子です。
2014年1月31日にジジコに掲載された記事です。
尊敬語、謙譲語を正しく覚えて使い分ける
尊敬語、謙譲語を正しく覚えて使い分けるこの春に学校を卒業し新社会人になると、
最初にビジネスマナーを勉強します。
その中でも「敬語」は、日々のコミュニケーションに不可欠です。
相手と自分のポジションを明確に表せるよう、正しく覚えて使いましょう。
敬語には、丁寧語、尊敬語、謙譲語の3種類あります。
丁寧語は、語尾に「です」「ます」を付ける言い方です。
尊敬語と謙譲語の区別は、誰の行為を表すかを考えるとわかりやすいでしょう。
相手(取引先など)の行為を表す際は尊敬語、自分(身内を含めて)の行為を表す際は謙譲語を遣います。
※例「見る」
■(相手が)見る→尊敬語→ご覧になる
■(自分が)見る→謙譲語→拝見する
「ご覧になる」と「拝見される」。正しいのはどっち?
では、次の場面では、AとBどちらが正しいでしょうか?
■上司が呼んでいます。何と答えますか?
A.「はい、参ります」 B.「はい、行きます」
正解はA。自分が「行く」のですから、謙譲語の「参る」が正解です。
この場面では、Bの丁寧語では不十分です。
■上司から、お客様への伝言を頼まれました。お客様に何とお伝えしますか?
A.「~と、おっしゃっています」 B.「~と、申しています」
正解はB。この場合、上司であっても対外的には自分側の身内にあたりますので、
「言う」の謙譲語「申す」を使います。
■上司が資料を見たかどうかを確認したい時、何と聞きますか?
A.「この資料ですが、ご覧になりましたか?」 B.「この資料ですが、拝見されましたか?」
正解はA。上司の行動を表すので、尊敬語を使います。
「拝見する」は、自分に使う謙譲語。
謙譲語に「~れる」を付けて、尊敬語のように使うのは間違いです。
同様に「伺われました」「申されました」「参られました」なども、間違いです。
■上司からの指示に「わかった」と伝えたい時、何と答えますか?
A.「承知しました」 B.「了解しました」
正解はA。ビジネスシーンでは、「了解」は使いません。
「承知しました」または「承りました」「かしこまりました」が正しい言い方です。
積極的に使って慣れることが敬語をマスターする近道
ビジネスコミュニケーションにおいて、敬語は要となるビジネススキルのひとつです。
正しい敬語を使える人は、周囲から信頼され評価されます。
とはいえ、頭では理解しても実際に使うとなると難しいのも事実。
「習うより慣れろ」という言葉通り、積極的に使って慣れることが敬語をマスターする近道です。
間違いも寛容に受け止めてもらえる新社会人の間に、どんどん使って学んでください。
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