中国製のルーター TP-Link を使うリスク
現役を退いた大切なMacに復活のチャンスを!
Macユーザーの熱い思い
MacはiphoneなどのApple製品との親和性が高くおしゃれで通常のPCよりも高価ですがとても人気があるパソコンなのでユザーの方も多いと思います。でもApple社は古いMacを容赦なく新OS非対応として切り捨てていきます。新しいテクノロジーを促進していくには足を引っ張る古いテクノロジーを切り捨てていかないといけないということなのでしょう。ある程度理解はできますが大切にしてきた愛機をできるだけ長く使い続けたいという思いがあるユーザーは多いのではないでしょうか。
例えば、私の所有するMac pro (Early 2008) は インテルCPU クアッドコア Xeon を2基搭載したハイエンド向けのディスクトップMacです。2008年1月に発売されました。当時の価格は30万前後でした。
重厚なアルミの筐体がとても高級で好きなMacですが17年前のモデルとなればさすがに古さを感じます。
もちろん最新のMacOSはインストールできません。
インストールできる最も新しいOSのバージョンはEl Capitan(10.11)です。
このOSだと最新のブラウザもサポートされなくなりネット接続もなかなか難しいので使い道が限られてしまうのですが、こんなOld Macにも新しいOSをインストールできる一筋の希望があります。
OpenCore Legacy Patcher(OCLP)でもう一度現役マシーンへ
それがOpenCore Legacy Patcher(OCLP)というツールです。
Appleの公式サポートが終了した古いMacモデルに最新のmacOSをインストールできるという夢のようなソフトです。
開発元のDortaniaは一企業ということではなく、ユーザーや開発者が集まるコミュニティで主にmacOSを非公式にインストールするためのガイドやツールを提供しています。
AppleのハードウェアではないPCにmacOSをインストールして使用することを目的とするのがいわゆるHackintosh(ハッキントッシュ)と言われているコミュニティですが、このHackintoshにおいて非常に重要な役割を果たしているのがDortaniaです。
Mac pro (Early 2008)にmacOS Monterey 12.7.4 をインストール
私はMac pro (Early 2008)にmacOS Monterey 12.7.4 をインストールしてみました。
参考にしたサイトがこちらです。
Mac修理を専門にしている Mac Lab 様のサイト 「古いMacにmacOS Venturaをインストール 」
インストールするにあたり、いろいろと不具合が発生しその都度ネットを調べて何とか実用できるところまで行きましたが問題点もありましたので紹介します。
- 既存のUSBポートが非サポートになるので使えなくなる → USB3.0対応の増設カードを設置
- 既存のWiFiカードとBluetoothカードが使えなくなる → Bluetoothアダプタを増設、ネットワークは有線LAN利用
- MacOSの日本語IMEの入力がおかしい → GoogleのIME利用で回避
- 画面がたまに乱れる → たまになので我慢
- スリープから復活するときにBluetoothアダプタが認識されない → 有線接続のマウスとキーボードは手放せません
なお機種によってもインストールしているOSのバージョンによっても発生する不具合は様々なのですが、そういった情報はかなり網羅されておりネット上の情報は充実してますので必要に応じて検索してみてください。
OpenCore Legacy Patcherは無料で利用できるツールですが、既存のシステムやデータはバックアップの上あくまでも自己責任でお試しください。 時間はかかります。私も2週間ぐらいダラダラ作業してようやく使用できるようになりました。ここまでしてもMacOSをアップデートするべきなのか。 答えは迷わず Yes です。
もしお手元に2008年以降の現役を退いたMacをお持ちであれば是非とも試してほしいと思います。