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菅原晃プロは青森放送が厳正なる審査をした登録専門家です

大切な眺望。景色、眺めのいい家。景色のリフォーム。

菅原晃

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住まいを建てる時の敷地選択は悩むことが多いと思います。
スーパーやコンビニ、金融機関、官庁が近くて日常の生活に便利なこと。
子供の通学を含め 近隣の環境が良いかどうか。

諸条件が浮かぶと思いますが是非 住宅を建ててからの眺めを想い描いてください。
居間からの眺め、キッチンからの眺め、トイレからの眺め・・・・・トイレに眺めは要らないとおっしゃる方もいるかもしれませんが浴室を含めプライベート空間からの外の眺めは開放感とリラクゼーションに役立つと思います。

限られた予算の中で同じ広さの土地を手に入れるのなら その敷地の何倍もの景色を得られる土地の選択を
お薦めします。 高層マンションも高層階に人気があるのはその眺望です。 マンションはその人気を逆手に取って高層階ほど高くなる傾向があります。特に角部屋は人気ですね。 二方向の眺望が得られますから。

地方では戸建の住宅敷地は眺望によって極端に高くなる土地は少ないと思います。
反対に崖地、斜面に近いので安い場合もあります。勿論危険地域はお薦めしません。

眺望について二つの例を載せます。

①最初にその眺望が気に入って購入した土地。
 
雄大な眺め
この土地は将来にわたってこの眺望が失われることはありません。
調整池の斜面に面しているのでこの方向に建物が建つことはありません、対岸以外は。
この雄大な眺望をフルオープンサッシの浴室から眺めるのは格別かもしれません。

②初めから住宅地でしたが長年南側隣地が空き地だったので眺望は素晴らしかったようです。
 当初の建設時には関わっていなかったので建て主のお話です。
 その気に入っていた眺望が失われたの南側隣地に二階建ての住宅が立つことになったからです。
 しかも南側の境界線までは1間半(2.7m)しかありませんでした。
 勿論その新築住宅は法規に準じた合法建物です。

 長年南側の眺望を満喫していた施主は落胆して当事務所に相談してきました。
 希望は南側境界に迫る総二階の隣家の壁に対してこちら側からダイニングキッチンを増築して失われた
 眺望を内部空間の拡大と充実で補おうという考えでした。
 それも解決策の一つでしたが狭いながらも南側は南側。
 隣家に迫るように増築しても南からの陽射しはかえって射し込んできません。

 当方で提案したのは隣家からの視線を遮りながら 南側の太陽を浴びて歓談できるウッドデッキスペース です。
 境界線まで1間半しかないので境界線ギリギリにコンクリート打放しの遮音を兼ねた目隠し弊を立上げ
 隣家の二階からの視線を遮るために半透明樹脂板をのせました。
 1間半のスペースは全面ウッドデッキの贅沢なデッキとなりました。
 南側の遠望は失われましたが太陽の陽射しを浴びながら 圧迫感のある隣家の壁を気にせず 既存の
 内部空間とつながる楽しい外部空間が出来上がりました。
 
 ここで家族や友達と歓談したりバーベキューをしたり有効に楽しく活用できる空間になり施主様も大変
 満足されています。

 これを私は「景色のリフォーム」と名付けています。
 
 
景色のリフォーム

経年変化でコンクリートや木部も汚れてきましたがそれはそれで味わいも出てきました。




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専門家

菅原晃(一級建築士)

一級建築士事務所 設計工房SD

光と風が通り抜ける、自然エネルギーを生かした開放的な住宅を提案。ご希望の場合は敷地からご相談に応じます。十人十色の「住まい方」を中心に据えたプランニングを行います。

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