借景　その2

借景　その2




キッチンに立つほんの短い時間、流しの前に広がる風景。
気の重くなる食器洗いも　街の活気を感じたり　吹き上がってくる爽やかな風の薫りに心も軽くなるのでは
ないでしょうか。

夜は街のネオン輝く夜景、遠くには漁火の灯が揺らぐ絶景にしばし家事の手も止まりそう。
家事が終わってキッチンの灯りを消した瞬間に宝石を散りばめたような街の灯りが窓一面に鮮やかに広がる。　仰ぎ見ると満天の星。日常何気なく見過ごした夜空に息を呑む。

今日一日の勤勉に対するご褒美を独り占めできる瞬間かもしれません。