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建築家の使わないもの

菅原晃

菅原晃

「建築家、設計事務所が使わないもの」
こんなタイトルに誘われて読みました。

身に覚えがある内容に反省と納得と少しばかりの言い分と。

建築家、設計事務所が使わないもの・・・
  「既製品玄関ドア」と「ユニットバス」
昔は確かに使いませんでした。既製品ドアやユニットバスがあったにもかかわらず。
一昔前でも既製品の玄関ドアもユニットバスもありました。ただ今ほどバリエーションや機能的も豊富ではなく劣っていました。そして何よりも既製品の味気なさがありました。
それはもともと同一仕様で大量生産する必要がある団地、マンション、大型ホテル用に工場生産されるところから始まっているからです。
しかし今は一般住宅の規格、性能の需要の高さに玄関ドアもユニットバスも優れた機能とデザインに満ち溢れています。

特に寒冷地では既製品を使わずに製作物にした時 そのデザイン性はともかく機能、特に気密・断熱性能を
既製品並みに上げることは並大抵ではありません。そのリスクを差し引いても既製品は使いたくないという
施主様の意向がない限り最近は既製品を使うようにしています。 

バリエーションの豊富なユニットバスですが残念ながらその構造的な問題、気密・断熱性の問題から特注の
自由度は低いのは否めません。
ただバリアフリー、断熱性能、現場での施工性、浴室としての居住性をトータルで評価すると独断と偏見で
ユニットバスに軍配を上げざるを得ません。
いつも不満ながらも満足している。 

気密・断熱をさほど重視しない(?)温かい地方の開放的な開口部と浴室には嫉妬すら覚えますが寒さ厳しい北国の居住性は冬を宗とすべし。

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菅原晃
専門家

菅原晃(一級建築士)

一級建築士事務所 設計工房SD

光と風が通り抜ける、自然エネルギーを生かした開放的な住宅を提案。ご希望の場合は敷地からご相談に応じます。十人十色の「住まい方」を中心に据えたプランニングを行います。

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