自然と触れ合えるアウトドアの魅力を多くの人と分かち合いたい（3/3）

クライミングアイテムも充実させ、コーチとして選手の育成にも尽力

　長畑さんは、十和田湖や奥入瀬渓流などの景勝地に恵まれた青森県十和田市で生まれ育ちました。キャンプ好きだった父親の影響もあり、幼い頃から川遊びや釣り、バーベキュー、山登りなどに親しむ「アウトドア少年」だったと振り返ります。

　現在は、登山のほかクライミングにも取り組み、中でも道具に頼らず、自分の体一つで岩場を登っていくフリークライミングに夢中になっていると言います。

　「フリークライミングは、自分の技術と体力だけで頂上を目指す過酷なスポーツですが、ゴールに到達した時の達成感は何ものにも代えられません。自分だけの楽しみにしておくのはもったいないと、各店舗でクライミング関連のラインアップを充実させました。『チャレンジしてみたい』というお客さまのご相談に乗っています」

　業務の合間を縫ってスポーツクライミングのコーチを務め、選手の育成に力を注いでいる長畑さん。2026年に青森県内で国民スポーツ大会（現・国民体育大会）が開催されることを見据え、「上位に入賞する人材を育てることが目標」と夢を語ります。

　「最近では都市化が進んだ反動からか、自然の素晴らしさを再認識する人が増えていると感じます。雄大な山々や美しい清流などに身をゆだね、体を動かしていると日頃の疲れやストレスが飛んでいき、『明日からまた頑張ろう』という活力が沸いてきます。これからもたくさんの人にアウトドアの魅力を伝え、わくわくする気持ちを分かち合っていきたいですね」

（取材年月：2023年4月）

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