井の中の蛙 大海を知らず
ご無沙汰しております。大学・高校受験生の進路にも
ある程度見通しがつき、新年度の準備を着々と進めています。
さて、昨年に引き続き、恒例の投稿を始めます。
その名も
「公立高校入試マニアック分析」
マニアックな分析を「各教科3点」にしぼってお話しします。
第1回は「国語」です。
数学を除く4教科の問題用紙はすべて、6ページ構成になっています。
国語もその一つであり、紙面・レイアウトには自ずと制約があります。
1 大問構成と行間について
令和6年度から3年間、大問の構成や配点に関して変更がありませんでした。今後は変更もあるでしょうが、おそらく、この形式が一番作成・編集しやすいのだと思います。
古典を1ページ分、小説を2ページ分確保するとしたときに、小説を3~4ページ(見開き)、古典を5ページ、作文が6ページにそれぞれ配置すると、きれいにおさまります。すると、説明文と漢字・文法・語彙、聞き取りの選択肢を1~2ページにすることになります。
これと、前半4ページ分を入れ替えた2タイプを想定することができますが、いずれも文章部分の行間が狭く、読みにくい傾向が続いています。ただ、高校で行われる定期考査の問題とそん色ないことから、結果的に、高校教育に慣れてもらうための伏線になっているのかもしれません。
2 説明的文章の易化レベルは、そろそろ限界か…
特色選抜が一次募集に組み込まれ、2選抜同日・同一問題を使用することになり、国語の問題は、それまでの問題よりも明らかに易化しています。今回は特に、説明的文章にその傾向が強く表れています。
基本的には、本文からの抜き書きや記述で答える問題が、以前の秋田の入試問題よりもしやすいような問いが大半になっていることを踏まえると、「本文を読まなくても、設問→本文該当箇所への目の移動で答えが求められる」状態になる危惧を感じ得ません。
ここからさらに易化すると、中学3年生を対象とする国語の問題として、果たして適切であるかどうかが問われるレベルに至ります。これは換言すると、「生徒たちの学力低下や、入試の実施倍率低下による合格者の最低点の低下が、かなり深刻であることの警鐘」と、私は読み取りました。
3 文学的文章や作文の出題に感じる「安定感」
文学的文章や作文は、例年通りです。特に文学的文章の出題は安定しています。空欄補充問題では、空欄の前後表記や換言などの内容理解・読解力を問うものが多く出題されており、難易度もしっかり調整されています。
また、大問後半の設問だから、答えは文章の後半にある、といった勝手な決めつけが通用しないなど、形式だけの浅い学習では太刀打ちできないような良問に仕上がっています。
作文についても、60分の制限時間で全ての大問を解き切ってほしいという思いが伝わってくるような作文問題になっています。今年まではこのような傾向が続いていますが、おそらく今後も、文章題の素材や出題形式などによって、全体的なバランスに配慮した問題に仕上げてくるものとみています。
総評
秋田県としては「もっと生徒たちに学力を向上してもらわないと困る」というメッセージを込めて作問したと思っており、私はそれを言葉にして代弁している可能性は十分にあると思います。



