「おめでとう」と「ありがとう」
英語
(1)「大改定後にありがちな『微調整』」
得点のしやすさ
大問2⑴が非常に易しく、名詞の複数形や過去形も基本的には不規則なものを出題し、
ちゃんと書いて覚えたのかを確認する程度にとどめています。
大問2⑵は文法的に難しいものを避けたことと、典型の間接疑問文を混ぜたことで
正答率をアップさせているように感じられます。
大問3⑴は前後の文脈からイディオムが導きやすく、⑵も比較的フリーに
書きやすい。この部分は、普段からの学習量や易しい英文を書く機会が
ちゃんと備わっていれば、得点は比較的しやすいものになっています。
調整・変更がどう出るか
大問4の調整は、少し大きめのように思います。
はじめに設問に目を通しておくと、
昨年度と同じように、発言者ごとに設問が
作られていることに気付くことができます。
25語以上の英作文については、やや書きやすさを感じたものの
25語~30語程度で、書くべき内容が新たに浮かんでこないような
状況に陥ることが想定され、これらの得点をどう処理しているの
か、調整の要は、この小問の採点基準によると思います。
大問5は、中位層から下にとっては厳しいですね。
この形式で進めていく限り、同様の傾向は続くでしょう。
(2)「昨年書いたことが伝わった?? 行間が改善!!」
今年も細かい話ですみません…。
昨年、大問5の本文の行間が狭いことを指摘しました。
今年はどうなっているのか、確認したところ
昨年の大問5⑴長文10行目が、今年の大問5⑴長文の9行目に
なっています。10%ほどの改善が入りました。
昨年の大問5⑵長文14行目が、今年の大問5⑵長文13行目に
なっています。7%ほどの改善が入りました。
ただ、選択肢や引用文に関しては、やはり行間が狭いままです。
昨年は生徒たちにとって、衝撃的なものでしたが
中学3年生にとっては、このくらいが限度ではないかと思います。
(PLUS α)余談
受験した一部の生徒から、
リスニングの音声が聞き取りづらいという
報告がありました。
何年か前にも同じことを生徒から指摘されたのですが
おそらく男性の音声が割れたり、クリアでなかったり
しているのではないかと推察されます。
各高校の放送機材の事情や
音源自体の収録方法など
様々な制約があるのかもしれないと
思っています。
私も同じようなことを仕事としているので
この難しさは十分理解しているつもりです。
まずは、事前に音声チェックをするなどの
対策を確実に講じてもらえれば幸いです。