SDGs12について
先日(10月23日・24日)、名古屋オートモーティブワールド2024(10月23日、24日、25日の3日間、 Nagoya Automotive World 2024 ポートメッセ名古屋にて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。同時開催の名古屋ネプコンジャパン、名古屋製造業カーボンニュートラル、名古屋ロボテックス等の内容も一部含みます。
展示品の中で、生産技術コンサルタントとして、参考となりそうなものについて数例をピックアップして列挙します。(順不同)
①異形材、バスバー材
EV化等に関連し、銅、アルミなどの線材の供給会社の展示が目立っていました。現時点は国内の関係各社(OEM、Tier1、Tier2)から様々な開発用線材の注文があるようです。
(EV駆動モータ、配線関係等)
②ワイヤー放電加工専門メーカ
細穴加工機;10台、ワイヤー放電加工機;100台を保有し、開発・試作段階の様々な(金属)材料、精度要求に対応できる体制を整えており、品質・コスト・納期ともに最高水準のものが提供できるということです。
③圧力測定フィルム(感圧紙による定量値計測)
従来、治具の面圧や型の面圧を確認するために感圧紙を使用し、圧力のバランスなどを色の濃さで確認していましたが、残念ながら定量的な数値確認はできませんでした。
展示品は圧力がかかった部分を赤く発色させたプレスケールを決められた検査シ-ト上でスマホ専用アプリで読み取り、定量値データ化できるものです。
複雑な治具形状部分などでも、圧力バランスやピーク圧力等の定量値把握ができるという画期的な内容であるという印象を受けました。
④EV電池パックテストラボ(HAST試験等)
EV化を促進するうえで不可欠となるのが、大型化している車載用バッテリー等の試験設備、試験施設です。EV電池の大型化、高密度化への対応や、国際規格の変化への対応、限界試験から認証試験まで幅広く対応可能となる次世代モビリティ・テストラボの展示がありました。
⑤手首関節モジュール
高速性、操作性、省スペース性などを特長とする手首関節モジュールは、自動塗布、自動塗装、自動外観検査等複雑な動作が必要な工程に対し、狭い空間でも、高速で対応できそうなソリューションとして紹介されていました。
(ロボットのアーム・ハンドの動作として利用)
⑥AEセンサー(FIRST AE;IOT活用)
AE(Acoustic Emission、アコースティック・エミッション ) とは、材料が変形あるいは破壊する際に、内部に蓄えていた 弾性エネルギー を音波(弾性波、AE波)として放出する現象ですが、この現象を利用し、予兆保全としてIoT活用させるものです。このためのAEセンサーは、振動センサ-や温度センサーなどに比べ、故障現象を早くとらえることができるということで注目されているものです。
⑦その他
FSW(銅とアルミ)技術、各種接合技術(パルスヒート、超音波、抵抗溶接、レーザ)、ゆるみ止めナット、撚線・編組線→フレキシブルバスバー、EVモータでの絶縁技術、外観検査ソリューション(教師無し、良品学習)等