SDGs12について
昨日(6月7日)、AXIA EXPO 2024(Manufacturing World 2024 Nagoya 、6月5日、6日、7日の3日間、 愛知県国際展示場にて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。
生産技術コンサルタントとして、参考となりそうなものについて数例をピックアップして列挙します。(順不同)
①CAM接合(Chemical & Melting)
CAM接合は化学結合と溶融接合を組み合わせた、環境にやさしく、簡単施工で圧倒的に使いやすく、低コストを実現可能にした新しい金属ープラスチック接合技術です。
展示会社社長様とは以前から、顔見知りであり、本CAM接合においても対象接合用途として様々な新しい発見が続いているとのこと。
②新生面結合
固相接合技術として以前紹介させてもらったが、「新生面結合」は、一般的な接合法のように溶かすための加熱が不要である。その為、「CO2」の発生が少ない工法で、異種金属にも従来の鉄の接合にも使用可能な工法である。「新生面結合」技術は、材料を選ばない工法であるため、次世代自動車関連でニーズの高い接合に使用可能である。
展示会社社長様とも社長様とも以前から顔見知りであり、本技術においての、実際の接合技術等について、議論する時間がとれてよかった。
③触覚センサとロボットハンド
触覚センサ(人間の手が持つ触覚情報を検出できる機能を人工的に作り出したもの)で、対象物との接触状態などを読み取り、ロボットハンドの操作へフィードバックすることで対象物の安定した把持状態を保つことができるもの。今まで困難であった多種多様な対象物を把持制御する複雑なロボット作業が可能になるもの。
ソフトタッチパッドのドット位置、接触面積を画像処理により計算するもので大変興味深い内容であった。
④AI画像検査
目視判定工程のAI画像検査により、実現させるもの。AI画像検査処理専門会社とメカニカル部分(検査、排出の動き)専門会社がタッグを組んで、実現性の高い仕組みを構築している。実際大手企業3割、中小7割の実績を誇っているとのこと。判定内容についての確認はできなかったが、少ない製品サンプルをもとにAI学習により、実現しているとのこと。
⑤コア技術を活かし電動車製品を提案
EVモーター等の部品レベルへの展開により、必要な部品加工技術をアピールする展示であり、一般の冷間鍛造、樹脂成形ダイカストはもちろんのこと、バスバー加工、銅線加工、それらの接合加工(熱鉸め)、FSW、レーザー、超音波接合、塑性流動接合、特殊成形技術など様々な加工技術が要素技術として必要であることを情報として知ることができた。
⑥油脂分離・洗浄
ホタテ貝殻のみで作った100%天然成分の液体で、工具、治具、成形品の油脂汚れを分離・洗浄するもの。カーボンニュートラルに大きく貢献するものであり、トヨタ系企業での実績も多数あるとのこと。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/axiaexpo2024