小さな歯をむし歯から守る“強い味方” フッ素のはたらき
こんにちわ。
名古屋市港区にあります、オリーブ歯科こども歯科クリニックです。
「子どもにもっと野菜を食べてほしい」
「落ち着きがなくて食事が大変」
「何を作っても“嫌い”ばかり」
――そんな保護者の方からの声を、私たちは日々たくさん伺っています。
けれど、そうした“食”の悩みには、意外なほどシンプルなアプローチが効果を発揮することがあります。
その一つが、「一緒に料理をすること」。
最近では「台所育児」という言葉も耳にするようになりました。
これは単なるお手伝いではなく、料理を通じて“生きる力”そのものを育むという考え方に基づいた考え方です。
当院でも、指導に取り入れている、
小児科医・伊藤明子先生の著書『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、
子どもと料理をすることで得られる科学的・医学的なメリットが豊富な根拠とともに紹介されています。
たとえば――
・料理を経験することで、野菜の摂取量が増える
・より健康的な食材を選ぶ力が育つ
・料理中の「計量」「分ける」「段取り」を通して、算数や語彙力、集中力が自然に伸びる
・親と一緒に台所に立つことで、自信や自尊心が育まれる
・発達に課題を持つ子にとっても、ソーシャルスキルの向上に有効である
このように、「料理」という行為は食事の準備以上の意味を持っています。
それは、「食べる力」を育てるだけでなく、
「感じる力」「考える力」「人と関わる力」までも引き出してくれる、
生きるための総合トレーニングなのです。
また、料理は保護者の方にとっても、子どもの感性や個性とじっくり向き合う機会になります。
たとえうまくできなくても、野菜をちぎる、混ぜる、盛り付ける
――そんな小さな工程一つひとつが、子どもにとっては
「自分も家庭の一員である」と実感できる大切な時間です。
当院では、口腔機能の発達だけでなく、
「食べる意欲」や「食習慣の定着」も支援の一環と捉えています。
Myobrace(マイオブレース)治療をはじめとした小児矯正プログラムでも、
「呼吸」「姿勢」「食べ方」までを含めた包括的な視点で、お子様の育ちを見守っています。
もし今、お子様の食事や歯並び、生活習慣にお悩みがあれば
「一緒に台所に立ってみる」という選択肢を、ぜひ検討してみてください。
完璧な料理である必要はありません。
にんじんの型抜きや、ゆで卵の飾り切りでも十分です。
料理は、親子の心を通わせる、最高のコミュニケーションツールにもなります。
私たちはこれからも、歯を診るだけでなく、その先にある人生の健康と幸せを支える歯科医療を目指してまいります。



