スポーツをもっと安全に、もっと強く。歯科医院でつくる本気のマウスピース
こんにちは。
名古屋市港区にあります、オリーブ歯科こども歯科クリニックです。
転んだりぶつけたりしたあと、歯が折れていなくても
「なんとなく違和感がある」「少しぐらつく」
「なんだか色が変わってきた」
…そんなことはありませんか?
一見軽そうな症状でも、実は歯の根や神経にダメージを受けている可能性があります。
今回は、目に見えにくい「歯の見えない外傷サイン」について解説します。
【ぐらつく歯は自然に治る?】
外傷直後に歯がぐらついている場合、多くの方が「様子を見ていれば治るかも」と思いがちですが、放置は危険です。
・歯の根が骨からずれている「亜脱臼」
・歯の周囲の靱帯が切れている
・歯の根が折れている(破折)
このようなケースでは、見た目に異常がなくても早期の処置が必要です。
固定が遅れると、将来的に抜歯せざるを得なくなる場合もあります。
【歯の色が変わる=神経のSOS】
ぶつけた数日〜数週間後に、歯の色がグレーっぽく変化することがあります。
これは、歯の神経が死んでしまったサインかもしれません。
・神経が損傷すると、血液が内部にたまって色が濃くなる
・感染が進行すると、歯の根に膿がたまり痛みや腫れを引き起こす
・症状が進むと、根の先に「膿の袋」ができて骨を溶かしてしまうことも
早期に対応すれば、神経の処置だけで済むこともあります。
【こんな症状があったら早めに歯科へ】
以下のような症状がある場合、外傷後の見えないダメージが疑われます。
・歯が押すと痛い/噛むと違和感がある
・ぐらぐらが数日たっても改善しない
・歯の色が暗くなってきた
・歯ぐきが腫れてきた、膿が出ている
・冷たいものや熱いものがしみる
たとえ軽い衝撃でも、数週間たってから症状が出ることがあります。
【ご家庭で気をつけるポイント】
ぐらつきや色の変化がある歯を守るために、ご家庭では以下のことに気をつけてください。
・硬いものはしばらく避ける
・歯磨きはやさしく、ぐらつき部分は無理に触らない
・自己判断でぐらついた歯を動かさない
・経過を観察し、変化があれば早めに再受診する
【まとめ】
見た目には問題がなくても、歯の内側ではトラブルが進行していることがあります。
特に子どもの場合、
「痛い」と言い出せないまま進行してしまうこともあるため、
周囲の大人の観察が大切です。
1.「ぐらつき」や「色の変化」は見逃さない
2.様子見にせず、できるだけ早く受診
3.違和感が続く場合は必ず経過観察を
次回は、「歯のケガのその後」について。
治ったように見えても、数年後に影響が出るケースについてご紹介する予定です。
将来の歯の健康を守るため、ぜひシリーズを通してご覧ください。



