銀行が貸したくなる会社になるには?資金調達の余力を見極める重要ポイント

居谷謙祐

居谷謙祐

テーマ:銀行取引の仕方

資金調達に関する相談が増えていますが、最近の傾向として「自社の調達余力や実力を見誤った融資希望」が多いことが挙げられます。
特に、実力以上の借入希望や投資計画は、銀行の理解を得るのが難しくなっているのが現状です。

銀行融資は「いつでも誰でもいくらでも借りられるもの」ではありません。
だからこそ、企業は常に自社の調達余力を把握し、適切な投資・資金計画を立てることが重要です。
今回は、銀行が融資をしたくなる企業の特徴と、資金調達の成功ポイントを解説します。





1. いつでも資金調達できる企業になるために必要なこと


銀行は、企業の将来の成長性と返済能力を厳しく審査します。だからこそ、いつでも資金調達ができる体制を整えておくことが、経営の最重要課題の一つになります。

  • PL(損益計算書)をモニタリングし、安定した利益を確保する
  • 現預金や売掛金などの流動資産を管理し、キャッシュフローを強化する
  • 負債比率を適切に管理し、財務バランスを最適化する


銀行が「貸したい」と思う会社は、健全な財務管理を徹底し、長期的に安定した収益を見込める企業です。

2. 銀行が融資に慎重になっている理由とは?


投資の機会を逃せば企業の成長スピードは落ちてしまいます。しかし、銀行は過去の事例から身の丈に合わない投資には消極的な傾向があります。
特に、最近はコロナ融資の返済が始まり、多くの企業で代位弁済(信用保証協会が銀行に代わって返済する制度)が発生しているため、金融機関の融資姿勢はより慎重になっています。

このため、企業側は「銀行が貸したくなる企業になるための準備」を常に整えておくことが重要です。

3. 自社の調達余力を知り、最適な融資戦略を立てる


資金調達を成功させるためには、自社の決算書のどの項目をどのように強化すべきかを把握しておくことが必要です。
しかし、税理士は主に税務を中心に考えるため、将来の融資戦略には詳しくないケースが多く、また銀行も確定していない将来の資金調達については、親身に相談に乗ることが少ないのが現実です。

当社では、企業の調達余力を正確に分析し、銀行が融資をしたくなる企業体質へと導くサポートを行っています。

4. まとめ|資金調達を成功させるために今すぐやるべきこと


  • 自社の調達余力を正しく把握し、適切な投資判断を行う
  • 銀行が融資したくなる企業体質を作るために、財務管理を徹底する
  • PL・BSのどの項目を強化すべきかを明確にし、資金調達の準備を整えておく
  • 銀行や税理士に頼るだけでなく、将来の資金計画を専門家と相談する



資金調達の成功は、企業の成長に直結します。
しかし、計画なしに融資を希望するのではなく、銀行が「貸したい」と思う企業になること・プレゼン資料などを常に整えておくことが最も重要なポイントです。

「自社の調達余力を知りたい」「調達できる態勢にしておくポイントを知りたい」「将来の投資タイミングを見極めたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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居谷謙祐
専門家

居谷謙祐(資金調達・財務コンサルタント)

株式会社ライフクリエイト

専門用語を使わず、社長と同じ目線で「数字」と向き合うのがモットーです。 「借りたいけど通らない」「数字の見せ方が分からない」―― そんな時、最初に相談される存在でありたいと思っています。

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