浪人で塾を選ぶ人が増えている理由|予備校との違いと選び方

松田勇一

松田勇一

テーマ:大学受験コラム

浪人したら予備校へ——これが長年の常識でした。しかし近年、その流れに変化が見られます。

私は名古屋エリアで教育アドバイザーとして活動していますが、浪人生の進路相談を受ける中で「予備校ではなく塾を選びたい」という声が年々増えていると感じています。

私が運営するアイプラスでも、浪人生コースの定員15名が埋まるペースが年々早くなっています。以前は4月以降に入会する浪人生も多かったのですが、最近では3月中に定員に達することも珍しくありません

この記事では、浪人生が塾を選ぶ理由と、塾選びで押さえておきたいポイントについてお伝えします。


浪人生が予備校ではなく塾を選ぶ理由


「個別に見てもらいたい」というニーズの高まり


浪人を決めた受験生の多くは、現役時代の受験勉強を振り返り「自分に合った勉強ができていなかった」と感じています。

大手予備校の一斉授業は、カリキュラムが体系化されており、予習・復習をきちんとこなせば力がつく仕組みになっています。しかし、授業についていくだけで精一杯になってしまったり、自分の弱点とは関係のない内容に時間を取られてしまったりする受験生も少なくありません。

こうした経験から「もっと自分の状況を見てもらいたい」「自分に必要な学習に集中したい」と考える浪人生が増えています。

「授業を受ける」から「自分で学ぶ」への意識変化


もうひとつの大きな変化は、受験生自身の意識です。

「いい授業を受ければ成績が上がる」という考え方から、「授業を受けても、自分で定着させなければ意味がない」という考え方へとシフトしてきています。

実際、どれだけ優れた講師の授業を受けても、その内容を自分の学力として定着させるには、繰り返しの演習や復習が欠かせません。予備校の授業時間外にどれだけ質の高い学習ができるかが、合否を分けるポイントになります。

この「自学自習の質」や「学習管理」の重要性が認知されてきたことで、予備校ではなく大学受験専門塾を選ぶ浪人生が増えているのです。

浪人生に選ばれている塾の特徴


学習管理を重視する大学受験専門塾


近年、浪人生から支持を集めているのが、学習管理を重視した大学受験専門塾です。

こうした塾では、一人ひとりの学力や志望校に合わせた学習カリキュラムを作成し、日々の学習の進捗や定着度を管理します。授業を受けることよりも、自分で学習を進め、確実に身につけることを重視しているのが特徴です。

名古屋駅周辺で言えば、関関同立専門塾のマナビズムさんや私が運営している自立学習塾アイプラスなど、「教える」だけでなく「学習の質を管理する」塾が、浪人生の選択肢として広がってきています。

予備校との違いは「学習の主体」


予備校と大学受験専門塾の違いは、学習の主体がどこにあるかです。

予備校では、講師が提供する授業が学習の中心になります。受験生は授業を受け、その内容を自分で復習して定着させます。

一方、学習管理型の塾では、受験生自身の学習が中心です。塾は学習計画の作成や進捗管理、定着度の確認を通じてサポートします。

どちらが優れているということではなく、自分に合った学習スタイルを選ぶことが大切です。

浪人生が塾を選ぶときに確認したいポイント


塾を検討している浪人生に向けて、確認しておきたいポイントをお伝えします。

学習計画の立て方


一人ひとりの学力や志望校に合わせた計画を立ててくれるかどうかは重要なポイントです。全員同じカリキュラムではなく、自分の弱点や目標に合わせた学習ができるかを確認しましょう。

定着度の確認方法


学習した内容が身についているかを確認する仕組みがあるかも大切です。定期的なテストや確認の機会があることで、わからないまま先に進んでしまうことを防げます。

質問・相談できる環境


自学自習が中心とはいえ、わからないことをすぐに質問できる環境は必要です。質問対応の体制や、学習面以外の相談ができるかどうかも確認しておきましょう。

通塾のしやすさと学習時間の確保


浪人生活では、規則正しい生活リズムを保つことも重要です。通いやすい場所にあるか、十分な学習時間を確保できる環境かどうかも判断材料になります。

まとめ


浪人生の選択肢は、予備校だけではありません。

「個別に見てもらいたい」「自分に必要な学習に集中したい」と考える浪人生にとって、学習管理を重視した大学受験専門塾は有力な選択肢になります。

大切なのは、自分の学習スタイルや課題に合った環境を選ぶことです。予備校も塾も、それぞれにメリットがあります。複数の選択肢を比較検討し、自分に合った浪人生活を送れる場所を見つけてください。

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Mybestpro Members

松田勇一
専門家

松田勇一(教育アドバイザー)

大学受験・高認予備校や通信制高校での勤務を経て、大手学習塾では拠点の責任者に就任。多様な指導経験を基に現在はデジタルを活用した予備校や看護予備校を運営する他、個人塾の運営やマーケティングの支援も行う。

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