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多様な教育現場で培った経験を基に、個々の生徒に適した学びの提供を最優先に考える

高校生の進路の悩みや不登校からの再起にも精通する教育の専門家

松田勇一

松田勇一 まつだゆういち
松田勇一 まつだゆういち

#chapter1

人生の分岐点に立つ子どもたちの相談に乗り、それぞれの最適解へ後押し

 松田勇一さんは大学を卒業後、高卒認定予備校や通信制高校に勤務。「家庭の都合で高校に通えない」「学校生活が嫌で不登校になった」「自分のペースで勉強したい」といった事情を抱える子どもの大学進学をサポートします。

 「困難を有する子ども・若者を支援する内閣府のユースアドバイザー養成講習会の講師として、不登校生の進路について教育関係者に進言したこともあります。学習方法の工夫に加え、生活の改善や勉強の習慣化も含む包括的なフォローが必要だと提案しました」

 大手予備校の拠点責任者や個別指導塾のブロック長も務め、10年以上にわたり管理職を歴任。高校生年代の指導に注力してきたのは、人生の分岐点に立つ生徒と向き合うことに意義を感じたから。

 「多くの子が初めて自らの意志で進路を決めるので、保護者以外の相談相手になろうと思いました。進学校から有名大学を目指す子にも、自身の苦しい境遇の打破を試みる子にも携わり、それぞれにとってベストな答えを一緒に探してきた知見は、現在運営する塾や予備校でも生かされています」

 松田さんのもとでは、一人一人に合わせた学習をオーダーメード。解答内容から弱点を発見し、演習問題などを提示するAI(人工知能)やデジタルコンテンツも活用し、習熟度を高めています。

 「カリキュラムが随時アップデートされ、苦手な教科や単元を克服できるのがメリットです。トレーナーが対話により理解できるまで伴走し、モチベーションの維持にも努めています」

#chapter2

社会的役割を担う教え子たちを誇りに、志を持って学ぶ人たちを応援

 数多くの生徒と向き合ってきた松田さんが特に喜びを感じたのは、開校初年度の2人の教え子が自分と同じ教育大学に進んだこと。在学中は自身のもとで講師としてアルバイトに励み、卒業後は教職に就いているのも感慨深いと語ります。

 「関わってきた全ての人を応援していますが、彼らは強い信念を胸に、あえて激務といわれる世界に飛び込みました。意志ある姿に敬意を払うとともに、改めて2人のような人間が日本の教育現場に不可欠だと感じています」

 以後も毎年のように教育者を目指す生徒が入塾し、看護予備校にも高い志を持つ受講生が集まっているとか。

 「多くの方が医療現場で働くため仕事を終えた後や休日に学ばれています。看護師業界全体の志望者が減っている一方、当校では子育てが落ち着いた40代の女性の受講が増えているのが特徴です。社会的役割を果たそうと第2の人生を歩む方々を惜しみなくサポートしたいです」

 自らAIを駆使しているからこそ分かるのは、今後ますます「人間にしか提供できない価値」が重要になるということ。

 「私の塾でもAI教材は活用していますが、AIはあくまで道具だと考えています。生徒の性格や理解度まではAIにはわかりません。このように、生徒の心情も含めて個を理解することは、機械には踏み込めない領域ですよね。看護師の仕事も一部はロボットが担うことになると思いますが、患者さんの不安を察して和らげられるのは人間です。細やかに機微を感じ取る感性が大切にされる時代になるよう願っています」

松田勇一 まつだゆういち

#chapter3

効果的なサイト運用と情報発信により、月間の訪問者数が約6倍に増加

 「学習塾の集客支援」「高校生、浪人生、不登校生の学習指導」「看護師を目指す社会人のためのオンライン予備校」などの事業を展開する松田さん。教育大学を卒業した2000年から受験生らの学びを支えつつ、現在は主に個人塾の広報・宣伝業務をサポートしています。

 「小規模な塾がマーケティング活動に苦戦し、教育理念やカリキュラムの魅力をうまく伝えられずに集客に悩んでいるという相談が増えてきています。生徒や保護者に効果的にアプローチするため、皆さんの長所を引き出し、どのように“伝えるか”をアドバイスすることが私の役割だと感じています」

 ホームページを作っても、進学実績や講師紹介ばかり載せていては興味を持たれにくいとか。ネット検索で上位表示させるSEO(検索エンジン最適化)対策を講じた上で、例えば地域情報と塾のPRを組み合わせた記事を公開していくと効果が出やすいと言います。

 「ブログなど手間のかかる記事作成に関してもアドバイスを行っています。アドバイスを実践いただいたお客さまの中には、検索エンジンからの月間訪問者数が約6倍に増えた方もいます。必要なのは『子どもの力になりたい』という信念のみです」

 自身も大学受験のための学習塾と社会人向けの看護予備校を運営しているため、学力アップについても実践的な助言が可能とのこと。

 「当方は学習内容の定着度管理を重視しています。高校生や浪人生には通塾のたびにテストを実施し、社会人にも課題の提出・添削を毎日でも受けられるようにして、『分からないことが分かる』まで解説しています。つまずいている点をクリアにして、着実に実力をつけてもらうノウハウも共有します」

(取材年月:2024年11月)

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専門家プロフィール

松田勇一

高校生の進路の悩みや不登校からの再起にも精通する教育の専門家

松田勇一プロ

教育アドバイザー

高卒認定予備校や通信制高校での勤務を経て、大手学習塾では拠点の責任者に就任。多様な指導経験を基に現在はデジタルを活用した予備校や看護予備校を運営する他、個人塾の運営やマーケティングの支援も行う。

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