遺言書は『いざという時に書けばいい』というのは間違いです!
ラジオ出演を通じて感じた“縁ディングノートの力”
11月10日(月)、FMふじごこ「Twilightふじごこ」に出演し、
縁ディングノートについてお話しさせていただきました!
その後、温かいメッセージをいただきまして、多くの方にお聞きいただきありがとうございます。
中でも印象に残ったのは、
「まだ自分には早いと思っていましたが、家族のことを考えてエンディングノートを手に入れようと思いました」
というお言葉です。素晴らしいです!
「家族のことを考えて」という言葉が、縁ディングノートの大切な役割をしっかりとご理解いただいたんだと、本当に嬉しく思いました。
縁ディングノートの最も大切な役割とは?
みなさんは、縁ディングノートの最も大切な役割ってなんだと思いますか??
私は、こう思うんです。
「自分自身の意思や希望が伝えられない時に、代わりに伝えてくれるツール」
例えば意識が無いときの治療方針や、認知症と診断されたその後の対応、ご逝去後の葬儀や納骨の方法など、自身の言葉で伝えられない状況の時に縁ディングノートに意思や希望を書いておくだけで、「この選択で大丈夫かな」「本当はどうしてほしかったんだろう」そんな不安がなくなります。
ご紹介したメッセージのように、「家族や大切な方が安心できるように準備しておこう」
これこそが、縁ディングノートを書き始める第一歩なんです。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)ってなに?
ACPとは、
「もしもの時に備えて、自分が望む医療やケアについて、家族や医療者と前もって話し合っておくこと」を意味します。
厚生労働省は、ACPを“人生会議(じんせいかいぎ)”
という愛称で広く普及させており、自分の医療の希望を周囲と共有しておくことを強く推奨しています。
どんな治療を望むのか
・延命処置についてどう考えているか
・自宅か病院か、どこで最期を迎えたいか
・誰に意思決定を託したいのか
こうした「大切なこと」を、
元気なうちに話し合って共有しておくことがACPの目的です。
このACPは甲府市でも積極的に行っている取り組みですが、医療や介護ケアの希望は縁ディングノートに必ず載っている項目です。医療や介護ケアの希望を縁ディングノートに書いて、家族や大切な方と内容を共有することで、第一回人生会議の完了です。
縁ディングノートを手に入れてみませんか?
私のセミナーでもお伝えしているのですが、「縁ディングノートを手に入れた方の約6割の方が実際に書いている」というデータがあります。
書店や文房具店はもちろん、100円ショップや自治体で無料配布していたりもしています(各自治体で対応が異なるので、お住まいの自治体に確認をお願いいたします。)。
特に、私の地元の富士吉田市や鳴沢村で配布している縁ディングノートは、項目が丁寧に作られているので、初めての方でも迷わず書ける構成になっており、おすすめです。
手に入れやすい環境になってきているので、ぜひ縁ディングノートを手に入れて、家族や大切な方の不安を安心に変える「魔法使い」になっていただければと思います。
追記
私のこの記事、エンディングノートと書かずに縁ディングノートと書いてます。
縁ディングノートは、作成していくと家族・知人・親戚・近所・先祖・未来の子供たちなど「ご縁」を感じることができます。なので、終わりのためのメモじゃないという思いから、縁ディングノートと書いております。みなさん、気が付かれましたか?^_^



