エンディングノートのススメ①

横内秀一

横内秀一

テーマ:生前対策

不安を安心に変える魔法のツール



最近、テレビやラジオで「終活」をテーマにした番組が増えましたね。そのおかげか、「エンディングノート」に関心を持つ方が増えているように感じます。私自身もエンディングノートについてのセミナー依頼をたくさんいただくようになりました。

エンディングノートは、遺言書よりも気軽に書き始められるのが魅力です。


ただ情報を書き込むだけではなく、いざという時にご家族が困らないように、医療や緊急時の必要な情報をあわせて記入しておくと、ご家族にとって不安を安心に変える魔法のツールになります!


もし私が突然倒れたら、家族はどうするだろう?


自分が急に倒れて意識を失ったら、家族はまず救急車を呼びますよね。救急隊が到着すると、家族はあなたの名前や生年月日はもちろん、「いつ・どこで・何をしていた時に、どのような状況で倒れたのか」を聞かれます。また、それ以外にも「持病の有無・飲んでいる薬・おくすり手帳の有無・かかりつけ医」なども聞かれます。救急隊はこれらの情報を元に搬送する病院を決めていきます。


ちょっと想像してみてください。
あなたが今この状況になったとして、どこまでご家族があなたの情報を伝える事ができるでしょうか?


普段から細かな医療情報をご家族に伝えるのは、なかなか難しいですよね。


エンディングノートが救急医療情報シートになる!


そんな時に備えて、エンディングノートには、持病や服用している薬、アレルギー、かかりつけ医や血液型、緊急連絡先などを書いておきましょう。これにより、救急隊もスムーズに対応でき、搬送先の病院でも、医師がかかりつけ医と連携し、必要な医療情報を確認しながら迅速で適切な処置を行うことができます。

私がおすすめしているのは、ノートに書いた医療情報の部分をコピーして、筒型の容器に入れて冷蔵庫で保管しておく方法です。自治体で配布している救急医療情報ツールを利用されている方もいますが、冷蔵庫に入れっぱなしで情報が古いままになっているケースも多いようです。「エンディングノートを更新したら、その都度コピーを取って冷蔵庫に保管する」と習慣づけておけば、常に最新の情報を用意しておけるので安心です!!

冷蔵庫の扉には救急車のイラストなどを貼っておくと、家に誰もいない時でも救急隊が見つけやすくなります。100円ショップで売っているマグネットシートなどを使って貼り付けておくと便利ですよ。


エンディングノートがあれば、ご家族も「これで安心だね」とホッとできますね。

ぜひ、「不安を安心に変える魔法のツール」としてエンディングノートを活用し、あなたの想いや必要な情報をご家族にしっかり届けてくださいね!



「次回は『エンディングノートのススメ②』として、『エンディングノートで銀行の対応も変わる!?』をテーマにお届けします!」



最後までご覧いただきありがとうございます。

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横内秀一
専門家

横内秀一(相続・終活アドバイザー)

シニアライフ相談サロンめーぷる富士吉田店

28年間の農協勤務で培った金融・相続・保険などの知見を元に、シニアの日常の困りごとから相続・終活についての相談をまとめて受け止め、自ら手を差し伸べるほか、支援機関や専門家につなぐ活動。

横内秀一プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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