複雑な相続と生前対策を総合的に支援するプロ
大木進
Mybestpro Interview
複雑な相続と生前対策を総合的に支援するプロ
大木進
#chapter1
「難しい相続の手続きも親身にお手伝いします」と話すのは、行政書士の大木進さん。山梨県南アルプス市で「大木行政書士事務所」を開設し、遺産相続や遺言作成をサポートするほか、生前贈与や家族信託などのコンサルティングにも応じています。
大木さんが最近力を入れているのは、そういったコンサルティングや、不動産を多数含む相続や、相続人が複数世代に及ぶケース、外国人や海外在留邦人が関わる国際相続など、手続きが複雑になりやすい案件です。状況を一つ一つ整理しながら、関係者全員が納得できる形を探っていきます。
「学生時代に東北大学法学部で法律を学びました。専門知識を身に付けた者として、それを仕事に生かすことが、依頼者さまや地域への責任だと考えています。その思いから、あえて難しい課題に挑んできました」
業務にあたって大木さんが大切にしているのは、丁寧さと確実さ。相続などは人が亡くなるという極めて重い事実によって発生する手続きです。相続税が関わる場合は税理士、不動産の名義変更が必要な場合は司法書士と連携し、売却を希望する相続人がいれば不動産業者を紹介するなど、確実さを高められるよう状況に応じた体制を整えています。
こうした対応の背景にあるのが、「マッチベター」という考え方。「さらに良く」という意味の英語で、サービスの質を高め提供していく姿勢を示しています。
「行政書士の資格取得から15年が経ちましたが、民法を中心とした法律知識のアップデートは欠かせません。近年はコンサルティング力の向上にも意識的に取り組み、結果としてお客さまの選択肢を広げられるよう努めています」
#chapter2
相続手続きの中でも、特に負担が大きくなりやすいのが不動産の相続。現金や預貯金のように分けることが難しく、登記などの手続きも必要になります。不動産の数が増えるほど、確認すべき点も多くなると大木さんは指摘します。
「60件以上の不動産を所有されていた故人の相続をお手伝いしたことがあります。対象物件に誤りがあると、再び遺産分割協議をする必要が出てきますので、他人の土地を相続財産としていないか、相続財産に漏れがないかを一つ一つ確認しました」
航空写真や地図を活用し、同業者の協力も得ながら資料を整理。相続人が内容を把握しやすい形で提示するよう配慮しました。他方、国際相続では、言語や制度の違いが壁となり、相続人であることの証明が難航する場合もあります。そうしたケースでも、関係機関と連携しながら状況に応じた対応を行っています。
「米国に相続人がいるケースでは、総領事館で在留証明を取得していただくことで、手続きを進めることができました。中国籍の相続人の所在確認では、市役所や法務局と連携しながら調査を行ったこともあります」
また、死の危険が迫った場合に限って認められる死亡危急時遺言を扱った経験も持ちます。公正証書遺言の作成を検討している最中に容態が急変し、推定相続人が多いことから、通常の手続きでは協議が難しいと判断。状況に応じた手続きを提案しました。結果的に裁判所も遺言書として認め、事前の学習や準備の重要性を改めて実感できたといいます。
「手続きが難しい相続に限らず、不慮の事故による相続など、精神的な負担が大きいケースにも配慮しています。ご遺族の心身の回復を最優先に、無理のないペースで手続きを進めることを大切にしています」
#chapter3
甲府市中心部にある山梨県立図書館では、時期によって月5回、無料の相続相談を実施しています。その他さまざまな案件で丁寧な対応が口コミで広がり、現在では多くの相談者が訪れています。
「2011年に行政書士の資格を取得し、ほどなく事務所を立ち上げましたが、当初は顧客も少なく、アルバイトで生計を立てていました。この経験があったからこそ、今こうして仕事に向き合えることにやりがいを感じています」
税理士、司法書士、弁護士の各事務所での勤務経験を持つ大木さん。幅広い実務を通じて培った知見を生かし、現在は生前対策のコンサルティングにも力を入れています。遺言や生前贈与など、それぞれの手続きのメリット、デメリットを勘案し、節税対策も加味しながら各個人に合ったプランを提案しています。
「あるケースでは税理士と協力し、また70以上の選択肢を検討。10人への生前贈与の契約書を作成し、贈与者ご本人にも喜んでいただけました」
高齢化が進む中、生前に財産の在り方を考えることの重要性は、これからさらに高まっていきそうです。相続や生前対策に向き合う場面は、日常の中でより身近なものになっていくでしょう。
「知識や経験を、必要とし困っている方のために役立てていきたいと思っています。生まれ育った山梨を中心にさらに社会貢献していきたいですね」
(取材年月:2026年1月)
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複雑な相続と生前対策を総合的に支援するプロ
大木進プロ
行政書士
大木行政書士事務所
相続に特化した行政書士として、不動産を多数含む相続や、相続人が何世代にもわたる事例、外国人が関わる国際相続などの複雑な案件をサポート。生前贈与や家族信託などのコンサルティングにも力を入れています。
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