Mybestpro Members

中西紀説プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

奄美大島研修旅行記

中西紀説

中西紀説

テーマ:みんなのおうち

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

奄美大島研修旅行記



奄美大島研修旅行から戻りました!
まさかの台風10号の影響で帰りの飛行機が欠航となり、当初3泊4日の予定が5泊6日の長旅となりましたが、何事もなく無事に帰って来れたこと、そして子ども達と一生の思い出となる旅行が出来たことを心から嬉しく思います。子ども達にとっては初めてのことばかりの冒険旅行。今回はその波瀾万丈な行程を振り返ります。

8月26日(月)出発
朝の集合時間は6時。この時点で台風10号の進路が奄美寄りに変わっていました。ひょっとすると奄美に行っても宿に引きこもり状態となるかもしれません。安全面も考慮して、奄美旅行の中止とその代わりに日帰りディズニーランド行きのプランを子ども達に提案しました。すると、子ども達から返ってきたのは「宿に引きこもりでもいいから奄美に行きたい!」という返事。そこで私は、あらゆるリスクを承知の上で奄美旅行の決行を決断したのです。羽田から11時の飛行機に乗って奄美へ。飛行機が初めてという子が殆どで、既にテンションMAX状態。飛行機の窓から奄美の綺麗な海が見えた時には私も思わず歓声を挙げてしまいました。天気予報によると、明日からは雨。泳ぐなら今日しかないとそのまま海に向かったのでした。


8月27日(火)・28日(水) 台風
奄美寄りに進路を変えた台風10号の影響で、2日間宿に引きこもり状態となりました。物流の船も止まってしまって、スーパーも品薄状態。食料の買い出しだけ済ませたら、ただひたすら宿で過ごすしかありません。そんな中、子ども達の「今を楽しむ力」には本当に感心させられました。この状況を思いっきり楽しんでいるのです!残念そうな様子は微塵もありません。そんな彼らの姿から私達大人の方が沢山学ばせてもらいました。結局、奄美大島は台風の影響が少なく、雨風ともに大したことはなく済みました。28日の午前中に、翌日搭乗予定だった帰りの飛行機が欠航になるとの連絡があり、31日まで延泊することが決まりました。これには子ども達も大喜び。28日の夕方には晴れ間も出てきて、奄美大島研修旅行の先行きが明るくなってきました。


8月29日(木) 最幸の一日!
ようやく晴れ間が戻った奄美大島。これまでの鬱憤を晴らすべく、朝から行動を開始しました。まず向かったのは奄美自然観察の森。高台から奄美の絶景を楽しみました!午後からは今回の旅行の大きな目的の一つである、現地のフリースクールMINEを訪問。短い時間でしたが、交流を楽しみました。みんなのおうちの子ども達の元気の良さに、現地の子達が圧倒されている様子が印象的でした。(笑)その後は、黒潮の森マングローブパークへ。いよいよみんな楽しみにしていたカヌーツアーです!奄美の大自然の中をカヌーで航るのは本当に気持ち良くて、全てが非日常。子ども達と一緒に大笑いしながら非日常空間を楽しんだ一日となりました。






8月30日(金) 最幸の一日!
そしてこの日は、今回の旅行の最大のミッション。待望のウミガメシュノーケリングへ。ウミガメと一緒に泳げたら一生の思い出になることでしょう。「何とかみんなの願望を叶えてあげたい!」と思っていたら、目の前にウミガメの姿が!これには私も感動しました。それはまさに異次元の空間のようでした。遂にミッションコンプリートです!これまで色々と大変だった分、喜びも一入(ひとしお)。子ども達も大満足の一日となりました。


8月31日(金) 帰宅
長いようでアッという間だった奄美大島研修旅行もいよいよ最終日。半日かけて山梨に戻ります。帰りは鹿児島空港で飛行機を乗り継いで羽田に向かったのですが、奄美から鹿児島に向かう飛行機は何とプロベラ機でした!これも旅の最後を締めくくる良い思い出です。関東甲信越も台風10号の影響を受けていましたが、特に何も問題はなくスムーズに帰路に着くことができ、18:45にみんなのおうちに帰宅。こうして無事に奄美大島研修旅行を終えることが出来ました。


今回、思わぬ形で5泊6日の長旅となりましたが、予定していたことは全てやれましたし、当初の目的である①フリースクール間の交流を図ること、②一生の思い出をつくることの2つを成し遂げることが出来ました!そして何よりも無事に戻って来れたことを嬉しく思っています。奄美大島・飛行機・お泊り・台風・現地フリースクールとの交流・カヌー体験・シュノーケルなど子ども達にとって初めてとなることばかり。紆余曲折を経ただけに強烈な思い出となることでしょう。今回、宿泊したのはホテルではありません。Airbnbで一戸建てを貸切りました。よって、フロントもなければレストランやリネンサービスもありません。食事は自炊をして、掃除・洗濯も自分達でやりました。つまり、5日間の共同生活をしていたのです。みんなのおうちは、生活を通した学びを重視しています。その意味でも、今回の経験は貴重な学びの機会となったのではないかと思っています。やったことがないことをやる楽しさや、見たことがない景色を見る喜び、家族から離れて友達と共同生活をすることの不安や解放感。その全てを経験した彼らは、さらに逞しく成長したように感じます。私にとっても一生忘れられない思い出となりました!

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中西紀説
専門家

中西紀説(フリースクールの運営)

一般社団法人ワンオブハート

発達障がいがあるわが子と自身の不登校経験から得た多くの気づきをもとに、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営。子どもの心に寄り添って自己肯定感を育み、主体性を引き出す学びの場を提供。

中西紀説プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの自己肯定感を育てる学びの場づくりのプロ

中西紀説プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼